映画『In the Name of The Father』(父の祈りを)でアイルランド英語
1974年10月5日、IRA暫定派によって、ロンドンから約50キロ離れたギルドフォードでパブが爆破されます。アイルランド人ジェリー・コンロン(Gerry Conlon)とその友人は無実の罪で逮捕をされ、拷問まがいの取り調べて自白をされられてしまいます。しかもジェリーの父や叔母一家も同様に逮捕されてしまいます。
ある日、IRAの兵士が刑務所に送られ、例の爆破事件は自分が行ったもの。警察はその事実を知りながら隠蔽しているのだと告げます。ジェリーは獄中で亡くなってしまった父の遺志を継ぎ、自らの汚名を晴らすために再審請求を行います。
この映画を通して痛感するのは公正な裁判を受ける権利、情報開示の大切さ、差別の撤廃。そして、これは北アイルランドでの出来事ではなく、冤罪等による不当な裁きは日本でも同様に起こっている出来事であるということ。遠い国の出来事では決してないというこの映画は気付かせてくれます。
忘れてはいけないのはこれが実話であるといういこと。次の動画では、ジェリー・コンロン自身が彼の身におこったことを語っています。無罪の罪で15年刑務所で人生を送らなければならなかった彼の心の底からの訴えに、彼のアイルランド英語と共に耳を傾けてください。