映画『Angela’s Ashes』(アンジェラの灰)でアイルランド英語
プライベートレッスンの面白さとは、先生との出会い。この出会いによって、単に英会話の上達だけでなく、思わぬあらたな人生の扉がひらくことがあるかもしれません。今まで全く興味がなかったことがら、その存在さえしらなかった出来事を、レッスンのフリー・カンバセーションで知る。そんな発見がたくさんあるかもしれません。
興味を持ったテーマは、そのままにせず、とことん追求してみてはいかがでしょうか。そして、そもそも自分はそのテーマに何故興味をもったのか、という根源的な事柄を見つめてみることで、さらに新たなテーマが見つかり、どんどんと広がって行くかもしれません。
映画も同じです。映画の中に登場したたった一つのフレーズが、アイルランドの歴史を学ぶきっかけとなりました。アンジェラの息子、フランクの次の言葉です。
あの子供時代をよく生きのびたものだ
It was, of course, a miserable childhood.
惨めな子供時代
The happy childhood is hardly worth telling.
幸せな子供時代に語る価値などほとんどない
Worse than the ordinary miserable childhood is the miserable Irish childhood.
とりわけ惨めなのは、アイルランドの子供たちで
And worse still is the miserable Irish Catholic childhood.
それも、カトリック教徒の子供たちだ
アイルランドの人々はなぜ貧しかったのか?とりわけアイルランドのカトリック教徒はなぜ惨めな思いをしなければならなかったのか。そんな疑問が、その後アイルランドに関わる映画を30本近く観ることに繋がっていきました。