How to talk to anyone. – 注意!idiomの使いすぎ
ETCマンツーマン英会話のブレンダン先生が、「バイブルの様に使っている本」として紹介してくださったのが、『How to talk to anyone 92 little tricks for big success in relationships』 (Leil Lowndes著)。翻訳本も発売されています。『人を引きつけ、人を動かす きらりと輝く人になるコミュニケーション・テクニック70』
興味深いのが、そのタイトルから判るように原作本から翻訳された際に”テクニック”の数が「92」から「70」に減っている事。削除された22のテクニックを調べてみると、英語特有の言い回に関するものだったり、国際間のコミュニケーションの取り方だったり。英語を学んでいる方や海外で仕事をされる方にとっては、有益な情報が含まれていそうです。
翻訳本では削除されたテクニックの一つが、『How to talk when you’re in other countries』(海外にいる時の話し方)。海外でのマナーについて説明している章です。なぜ、これが日本語版では削除されたのでしょうか。実は、日本で仕事をする際に必要なマナーについて説明している章なのです。
Leil Lowndesさんが出演されている次の動画でも、日本では名刺がどんな意味をもつのか、日本人の名刺の受け取った後の所作等について説明をしています。
もう一つ、興味深いと思った翻訳本から削除されたテクニックは、『How to avoid sounding like a jerk』(バカっぽい話し方にならない方法)。ありふれた慣用句、いわゆるイディオを使った話し方に警告を発しています。
fit as a fiddle 元気で, ぴんぴんして
happy as a lark 非常に楽しい
high as a kite とてもハイな気分
crazy as a loon 頭がすっかりいかれている
nutty as a fruitcake 気が狂って
blind as bat 全然目が見えない.
ネイティブスピーカーの方にとって、このようなイディオムは使い古された陳腐な表現というイメージがあるようです。これを多用すると、表現力の無いつまらない人と思われてしまうのかもしれません。このような決まり文句は使わずに、話し手自らアイディアを閃かせ、ステキな表現方法を生み出そうとLowndesさんは言っています。
例えば、
happy as a lark
の代わりに、
happy as a lottery winner
(宝くじに当たったくらい喜んで)
とか、
happy as a baby with its first ice cream cone
(初めてソフトクリームを食べた赤ん坊のように喜んで)
のように。
イディオムの使用については、ETCマンツーマン英会話のコリン先生も注意が必要だと言っています。こちらも参考にしてみてください。
▽マンツーマン英会話ワンポイント・レッスン~英語には男言葉、女言葉があるのでしょうか?