アボリジニが歌うまで世界は存在しなかった~ブルース・チャトウィンの『ソングライン』でマンツーマン英会話
原書『The Songlines』(ソングライン、ブルース・チャトウィン著)を読みながら、カーラ先生のレッスンを受けています。
何度かこの箇所を、読み直しました。
なぜなら、ここにアボリジニにとっての「音楽」、そして「ソングライン」の意味が記されていると感じたからです。
Aborignals could not believe the country existed until they could see and sing it – just as, in the dreamtime, the country had not existed until the Ancestros sang it.
アボリジニ達は、彼らがそれを見て、歌うまで、その世界が存在しているとは考えない。
ちょうど、世界がまだ彼らの夢の中にだけあったころ、先人達がそれを歌うまで、この世界は実在しなかったように。
『The Songlines』(14ページ)
そして今日、『地球交響曲第六番』の予告篇をナレーションを聴いて驚きました。
最近のめざましい科学の進歩によって、ミクロの原子から大銀河まで、この宇宙の全ての存在は、それぞれに独自の“音楽”を奏でていることが分かってきました。
「人間が音楽をつくる以前に、“音楽”が人間をつくった」
という宇宙物理学者もいます。
『地球交響曲第六番』予告篇より
この宇宙物理学者は、まさに、アボリジニの『ソングライン』伝説とまったく同じことを言っているのではないでしょうか。
(*)TokyoPros.ブログ『The Songlines/ソングライン』を旅する』2006年7月 6日より転載