歴史的インタビュー”The Nixon Interviews”に学ぶディビット・フロストの質問力
ETCマンツーマン英会話のブレンダン先生のアドバイス。「話し上手になるには、まず聴き上手になること。」 では、優秀なインタビューアーとして参考にできる人は?
ブレンダン先生が名前を上げた一人が、ディビット・フロスト(David Frost)でした。フロストは、コメディアン出身のイギリス人タレント。その彼が1977年ウォーターゲート事件により辞任に追い込まれたニクソン元大統領のインタビューを行うことになります。ニクソンは辞任後、副大統領のフォード大統領により恩赦を得て一切の捜査や裁判を免れていました。
インタビューは1日に2時間、12日間に亘って行われ、合計28時45分の収録がされました。もっとも注目をされていたことは、このインタビューでニクソン元大統領は罪を認めるか、そして、政治にたいして失望をさせたアメリカ国民に、謝罪の言葉を引き出せるかどうかでした。
フロストの次の質問が、ニクソン元大統領の分厚い壁を切り崩して行きます。
Frost: Would you go further than “mistakes”?
The word that seems not enough for people to understand.
Nixon: Well, what word would you express?
(動画はここから)
Frost: Since you’ve asked me, I think there are three things
that people would like to hear you say.
One, that there was probably more than mistakes.
There was wrongdoing.
And, yes, it might have been a crime, too.
Secondly, that “I did abuse the power I had as President.”
And thirdly, “I put the American people through two years of needless agony,
”and I apologize for that.”
And I know how difficult it is, for anyone, especially you.
but I think the people need to hear it.
And I think that unless you say it,
you’re going to be haunted for the rest of your life.
フロスト:”過ち”以上のことをされたのでは?
この言葉は不十分ではありませんか?
ニクソン:では、君は何と表現する?
フロスト:誰もが聞きたがっている3つのことがあります。
1つ たぶん過ち以上のことがあった
悪事あった
犯罪かもしれない
2つ ”私は大統領として権力を乱用した”
3つ ”私は国民を2年間無意味に苦しみ続けた”
”謝罪する”
難しいことです
誰でも 特にあたなには
だが皆はそれが聞きたい
謝罪しないかぎり あなたは
一生悔恨に付きまとわれるでしょう
(*)関連リンク
▽Sir David Frost – a profile
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