アボリジニのドリームタイムと旧約聖書の『創世記』~ブルース・チャットウィンのソングラインでマンツーマン英会話

91avob6NC+L._SL1500_ 原書『The Songlines』(ソングライン、ブルース・チャトウィン著)を読みながら、カーラ先生のレッスンを受けています。

 『ソングライン』の次の部分を読んだ時、どうしても『創世記(旧約聖書)』と『古事記』を読み直して、比べてみたくなりました。

 アルカディがブルースに、「ドリームタイム」について、説明しようとしている部分です。

 『The Songlines』の12ページです。

 To get to grips with the concept of the Dreamtime, he said, you had to understand it as an Aboriginal equivalent of the first two chapters of Genesis – with one significant difference.

 In Gensis, God First created the the ‘living things’ and then fashioned Father Adam from clay. Here in Australia, the Ancestors created themselves from clay, hundreds and thousands of them, one for each totemic spices.

 ’So when an Aboriginal tells you, “I have a Wallaby Dreaming,” he means, “My totem is Wallaby. Iam a member of the Wallaby Clan”‘

 「ドリームタイム」の概念を理解するためには、旧約聖書の『創世記』の最初の二つの章に相当する部分がアボリジニにもあって、そこには一つ重要な違いがあるんだ、ということを知っておかないといけないんだ。

 『創世記』では、主が最初に生き物を創造し、泥から最初の人間、アダムを作った。

 オーストラリアでは、先人達が泥から自分自身を作った。何百も何千もの仲間を一度にだ。そして、その一つずつが別々の種族だった。

 アボリジニが君に「僕にはワラビー・ドリーミングがある」と言ったとする。それは、「僕の家系はワラビー」、「僕はワラビー族に属している」と言う意味なんだ。

 『ソングライン』(12ページより)

 アボリジニの社会には上下関係というものはなく、全ての人々が平等だと教えてもらったことを思い出しました。

 それは、アボリジニの先人達は、たくさんの種族が同時に生まれたということに関係しているのかな。

 旧約聖書では、最初にアダムが生まれ、古事記ではアメノミナカヌシが最初に登場する。

 アボリジニは、誰が一番、何族が二番といような順位が無いようですね。みんな、一緒に生まれた。だから、平等。上も下もない。先も後も無い。ただ、種族が違うだけ。

 そう言うことかな。

(*)TokyoPros.ブログ『The Songlines/ソングライン』を旅する』2006年5月 4日より転載

 
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