AIコンサルタントがお薦めの英文ライティング上達ツールは ― アーロン先生 ETCマンツーマン英会話
― お生まれはどちらですか?
アメリカのインディアナ州フォートウェイン(Fort Wayne)です。父が勤務していたゼネラル・モーターズ(GMの工場がありました。その後、ミシガン州に引っ越して11歳くらいまでそこで暮らしました。
ゼネラル・モーターズでは新車種の生産が始まるたびに、その生産拠点が変わりました。父の仕事の都合上、私たち家族もそれに合わせて転居する必要がありました。
私が生まれたのはインディアナ州でしたが、ミシガン州やケンタッキー州での生活の方が長く続きました。
― ケンタッキーはどんなところですか?
場所によりますが基本的には工場都市です。西部にミシシッピ(Mississippi)川が流れ、その周辺に多くの工場が立ち並んでいました。東部にはアパラチア(Appalachia)山脈がそびえ、鉱業がさかんに行われていました。炭鉱の町がありました。
私が住んでいたのはその山と川の間。畜産農場が行われていて、丘には牛が放たれていました。タバコ畑もありました。
― 日本に来て何年ですか?
12年になります。
― 来日の目的は?
もともと私はアメリカ以外の国で暮らしてみたいと思っていました。その上で、日本はアメリカとは様々な点で異なる国だと思いましたし、なにより安心安全な場所だと感じていました。
大学はアメリカで卒業していましたので、日本では大学院に進学し、その後Phd(博士号)を取得しました。専攻は天文学です。現在はAIのコンサルタントとして働いています。
― 英語を教えるようになったきっかけは?
最初は学生時代にアルバイトとして始めました。卒業後すぐに就職したのですが、生徒さんとの新しい出逢いがとても楽しかったので、英会話レッスンはその後も続けることにしました。現在では生徒さんの多くが私の友人になっています。
ー どのような生徒さんが多いですか?
会社員の方やマネージャークラス。舞台演出家の方に教えたこともあります。また、仕事を引退した後も英語を学びたいという生徒さんもいらっしゃいます。
ー 英語のライティング・スキルをつけたいという生徒さんには、どのようなアドバイスをされますか。
昨今、ライティングを学ぶための便利なツールが色々とあります。
まずあまりお薦めしないのは、ChatGPTです。これを利用すると、AIがあなたに代わって英文を書き上げてくれます。良い文章だとは思うのですが、ライティングの勉強にはならないかもしれません。あなたの元の文章を完全に書き換えてしまうので、どこをどのように添削したのかがわからないのです。
何度か私がお奨めしたことがあるのは、Grammarlyのようなスペルチェック、文法チェックのツールです。このようなツールは、あなたの文章のどこが悪くて、どのように修正すべきなのかを教えてくれます。
あとは、あなたの文章を添削してくれるネイティブスピーカーの友人がいると、とても助かるでしょう。
また、英文を読むこと、リーディングもライティングの上達には効果的です。
ー どんな題材を読むのがよいのでしょう?
あなたが何を書きたいかによります。
小説を読むのがお薦めですが、学べる英語はある程度限定的かもしれません。webのニュースサイトなどもよいですが、ニュース英語には特異な表現が使われています。
やはりお薦めは、さまざまなタイプの英語を織り交ぜながら読むことでしょうか。
小説が良いのは、語彙に限らず、様々な表現に出会えることです。
また、小説には会話文が多く含まれるのも良い点です。会話がどんなふうに進んでいくのかを、理解することが、ライティングの上達に効果的だと思います。
ー お薦めの小説はありますか?
ハリー・ポッターシリーズ。作者、J・K・ローリング(J. K. Rowling)の文章はわかりやすく、比較的理解しやすいです。
もう一つは個人的に大好きなのがフィリップ・プルマン(Philip Pullman)の作品です。ストーリーは少々込み入っていますが、『黄金の羅針盤』(原題:”His Dark Materials: Northern Lights”)が有名ですね。彼の文章は本当に複雑な個所もあれば、とてもシンプルな会話もあります。色々なスタイルが混ざり合っています。また、訛りのある話し方の登場人物の台詞は、その訛りの通りに綴られていますので、そこも勉強になります。
ー 最後に英会話プライベートレッスンの先生を探している生徒さんにアドバイスをいただけますか
レッスンに必要なのは、楽しい経験です。楽しければ、英語が覚えられる。楽しい体験と共に、英語の使い方をより強く記憶することができるのです。ただ英語を勉強したいだけなら、本やビデオで自分で勉強すればいい。
ですから、一緒にレッスンしていて、楽しめる先生を見つけるべきです。たとえば、自分の興味のある分野や共通点のある先生を見つけるのがよいと思います。
そして、自分が本当に興味のあるトピックを探してみてください。テキストやカリキュラムだけではありません。レッスンだけに集中せず、そこから派生する話題にも意識を向けてください。あなたが本当に楽しめる何かが潜んでいるかもしれません。
ー 楽しいからこそレッスンを続けることができるんですね。今日はたくさんアドバイスありがとうございました。