なぜアメリカ英語はイギリス人を怒らせるのか~”gotten”
イギリス英語とアメリカ英語。どちらが良い、と言うわけではありません。でも、その違いを知っておくことは大切なことです。
Matthew Engelさんの”Why do some Americanisms irritate people?”。のコラムに、読者からたくさんの意見が送られてきました。それを纏めたのがAmericanisms: 50 of your most noted examples“(イギリス人を怒らせるアメリカ英語の文例ベスト50)。
ETCマンツーマン英会話のコリン先生にもこのコラムを読んでいただいて、50の表現の中からいくつか、先生のご意見を伺いました。今回はこの投稿。
(Americanisms: 50 of your most noted examples – BBC NEWS より)
”gotten“に関しては、コリン先生も同意見でした。
「イギリス英語で動詞getは、次のように活用します。
get got got
一方アメリカ英語ではgetの動詞活用をより単純にしたようです。
get got gotten
学校の授業で、私自身もgottenを教えていますが、この音の響きが締りが無いような感じがして、馴染めないというのが正直なところです。
英語は国際言語です。世界中の人々が英語を使いながら、彼らにとってより分かりやすくなるように変えてきました。モノに対しても、異なった呼び方するものは数限りなくあります。たとえば、
boot ⇔ trunk (トランク)
bonnet ⇔ hood (ボンネット).
bumper ⇔ fender (バンパー)
しかし、イギリス英語での言い方とアメリカ英語での言い方とが区別されているだけで、今ではどちらも英語です。
英語は色々な意味でとても不思議な言語です。たとえば、イギリス英語では劇場のことを
theatre
と、言います。アメリカ英語では、最後のreをerに変えてしまいました。
theater
でも、そもそもtheatreはフランス語が語源。イギリス英語自身も、他の言語から借り入れているのです。
英語はローマ人、ゲルマン人、バイキング、ノルマン人、スペイン人等など、様々な国の様々な人々によって持ち込まれ、戦いを続けながら、長い時を経て根付いて来たものです。何年もかけて古英語は改良されてきましたが、文法もスペルも未だに少し複雑です。」 (コリン先生)