マンツーマン英会話ワンポイント・レッスン~英語には敬語がないのでしょうか?
英語には敬語がないという話をよく聞きます。本当でしょうか?
丁寧語、敬語、いくらでもあります。
日本語の敬語や丁寧語では言葉自体が変わる場合がありますが、英語の場合は違う表現を使用する場合が多いのです。この表現の違いを理解することは、英語のコミュニケーションでは大切なのです。
たとえば、
“How about closing the window?” (窓を閉めてもいい?)
という表現。結構ラフな言い方ですが、友達同士の会話だととても自然です。
逆に次の表現。
“Would you mind closing the window? ” (窓を閉めてもかまいませんか?)
これを友達同士の会話に使ってしまうと、やけにフォーマルになってしまい、「なんだかちょっと怒っているのかな?」と誤解されるかもしれません。当然ながら、見ず知らずの人に “How about closing the window?”と言ってしまうと、「失礼な言い方だなあ」と思われてしまいます。ですから、英語に敬語や丁寧語がないと思っていたら、大きな間違いと言えるでしょう。
英語の教科書には、どちらかと言うとややフォーマルな 、他人に対して使える失礼のない表現が多くなっています。それはそれで良いとおもいますが、たとえばそれを、たとえばアメリカの会社のどこかの支部に行って、同僚に対して使ってしまうと、「ちょっと冷たい人」という印象を与えてしまうかもしれません。その場にあった表現を使うことが大切です。
日本語も一緒ですね。友達同士で敬語なんかを使ったりすると、変に思われてしまいますね。冷たいなと思われたり、ちょっと不思議な人という印象を与えてしまいます。
その場にあった英語を学ぶにはどうしたらよいのでしょうか?
テレビドラマがお勧めです。たとえば『CSI』(科学捜査班)。同僚の刑事同士て話をしているときはとてもラフでカジュアルな表現を使っています。
一方、刑事が被害者の家族に質問をするとき、無罪だとわかっていても、捜査上、聞きづらいことを聞かなければいけないときの表現などは、とても相手に気を使い失礼のない丁寧な表現になっています。ぜひ、チェックしてみてください。
[解説] ETCマンツーマン英会話 ロレット先生