映画『The Color Purple』(カラーパープル)で南部アメリカ英語マンツーマンレッスン
映画『The Color Purple』は、詩人・作家・活動家であるアリス・ウォーカーが書いた同名の小説を題材にしたもの。1900年代初頭から1940年にかけてのアメリカ南部で行われた黒人差別、女性に対する性的差別について主人公のセリーとその周りの人々を通して訴えた小説で、1983年にはプリッツァー賞を受賞しています。
その後30年が経ち、現在の彼女が訴え続けているのがパレスチナ人の人権です。彼女はパレスチナ問題に関するラッセル法廷の陪審員も努めているとのこと。これはイスラエルの国際法違反に対する他国の責任に関心を向けようと、2009年に設置された国際民衆法廷です。
今日イスラエルが占領下のパレスチナで行っている政策は、自らが体験した50年前の米国南部の人種隔離政策に酷似、もしくはそれ以上ひどい状況だと彼女は説明しています。パレスチナでの負傷者や殺された人、投獄された人の数は、当日のアメリカをはるかに上回っており、何千人ものパレスチナ人が、ほとんど理由もなく牢獄につながれているとのこと。
日本語で得られるパレスチナの情報は非常に限られているようです。日本のマスメディアからは聞こえて来にくい、このような世界の声に耳を傾けるためにも、英語は大切な道具に違いありません。
『The Color Purple』の舞台はアメリカ南部のジョージア州。「全ての命は、差別されることなく、皆愛されるために生まれてきた」と、友人のシャグがセリーに語り勇気付けています。南部アメリカ英語、また一般には黒人英語の特徴でもありますが、[th]音が[t]音で発音される傾向があります。
think, thing, worthless ⇒ tink(ティンク), ting(チィング), wortiless(ウォーチィレス)
このような特徴を知っておくだけでも、ヒヤリング力のアップに繋がって行くでしょう。次のシーンでもgood thing が good tingのように聞こえます。
More than anything, God love admiration.
神も褒められたいのよ
You saying God is vain?
虚栄心で?
No, not vain. Just wanting to share a good thing.
違うわ 私たちと 美しいものを楽しみたいのよ
I think it pisses God off if you walk by the color purple in a field and you don’t notice it.
紫の野を歩き 美しさを感じなければ 神だって気を悪くするわ
Are you saying it just want to be love like it say in the Bible?
聖書が言うように神も愛されたがってるの?
Yeah、Celie. Everything want to be loved.
だれもが愛されたがってるわ
Us sing and dance and holler and just tyring to be loved.
私たちが歌い 踊るのも 愛を求めてるから
Look at them trees.
Trees do everything to get attention that we do except we do.
木だって。人の目をひくため 歩く以外の事をしてるわ
Oh, Miss Celie, I feels like singing!
ミス・セリー、大声で歌いたい気分よ
(※)関連リンク
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