なぜアメリカ英語はイギリス人を怒らせるのか~BBC Podcasting
前回紹介したMatthew Engelさんの”Why do some Americanisms irritate people?”。この記事の元になっているスピーチが、現在BBCのポッドキャスティングで聞くことができます。記事には書かれていないお話もされているようです。
▽BBC Podcasting
Four Thought: Series 2 12.Matthew Engel
Matthew Engelさんが一番力を入れて伝えようとしているメッセージが、スピーチを通しても伝わってきます。
“Britain is a very distinct country from the US. Not better, not worse, different. And long live that difference. “
「英国はアメリカとは全く異なった国です。より優れているというわけではありません。劣っているわけでもありません。「違う」のです。その違いこそが大切で、末永く保ち続けるべきことなのです。」
この「違い」を保持することの大切さについて、次のようなエピソードを紹介しています。
イギリス英語のアメリカ語化。その主な原因はインターネット、そして、イギリス国内で放送されているアメリカのテレビ番組だそうです。このテレビ番組が及ぼす影響は、大人たちに限ったことではありません。 イギリスの子ども達は、セサミストリート(アメリカの子ども番組)でアルファベットを覚えて育ちます。童話『くまのプーさん』はイギリスの子どもを題材にしたイギリスの作品です。しかし、イギリスの子ども達にとって、プーさんはアメリカ英語を話すキャラクターなのだそうです。ディズニーアニメの影響です。
“Some years ago , Sussex police reported with the lab, the children in their area, thought in an emergency, they should dial not 999, but 911, the american number.” 「数年前、サセックスの警察はある研究所に対してこんな報告をしました。同地域の子ども達は緊急時には、999ではなてく、911に電話をするものだと思っているそうです。911は、アメリカの番号です。」 自分達の命を守る大切な情報。アメリカ語化されて良い訳がありません。これはほんの一例。でも、「なぜアメリカ英語はイギリス人を怒らせるのか」、その理由の一端が分かるような気がしました。
■アメリカ
■イギリス