ドリームタイムとは~原書『The Songlines』(ブルース・チャトウィンのソングライン)でマンツーマン英会話
ブルース・チャトウィンの『ソングライン』を原書でよみながら、カーラ先生のレッスンを受けています。
『ソングライン』の最初の登場人物、そしてブルース・チャットウインと共にオーストラリアを旅し、彼とアボリジニの掛け橋(?)となってゆくのは、アルカディという33歳のロシア系オーストラリア人。舞台はアリススプリング。
アルカディは教師時代に知ったアボリジニの神話に心を打ち抜かれて以来、アボリジニから見聞きしたこと全てを精力的に書き留め、学びます。
やがて彼らの言葉を話す様になり、アボリジニからの信頼を得て行きます。
It was during his time as a school-teacher that Arkady learned of the labyrinth of invisible pathways which meander all over Australia and are known to Europeans as ‘Dreaming-tracks‘ or ‘Songlines‘; to the Aboriginals as the ‘Footprints of the Ancetors’ or the ‘Way of the Law’
Aboriginal Creation myths tell of the legendary totemic beings who had wandered over the continent in the Dreamtime, singing out the name of everything that crossed their path – birds, animals, plants, rocks, waterholes – and so singing the world into existence.
オーストラリアには、目はに見えない複数の道が迷路の様に張り巡らされている。
西欧人は、それを「ドリーミング・トラック」、または「ソングライン」と呼び、アボリジニは「先人達の足跡」、そして「破ってはいけない約束事を刻んだ道」と呼んでいる。
アボリジニの神話はこう語っている。
先人達は、この宇宙がまだ彼らの夢の中でしか存在していなかった時代に、大地を歩き続け、その途中で出会ったすべての物たちの名前を歌にして力を込めて歌った。
鳥、動物、木、岩、池…
歌はこの世界に、実際の姿と形、そして命を与えていった。
『ソングライン』(The Songlines 2pageより)
アルカディの現在の仕事はアボリジナル土地権利法(The Land Right Act)のもと、本来の土地所有者がだれであったを調査して行くこと。
ところで、この”Dreamtime“を日本語訳するのは難しいですね。(^^;
本によっては「夢見(ゆめみ)の時代」と訳したり、そのまま「ドリーム・タイム」だったりするけど、ぴんとこない、ウィキペディアの説明を読んでも、深すぎてまだ言葉に置き換えられないなあ。
ということで、まずは直感的にこんな言葉に置き換えてみました。
Dreamtime
━━ この宇宙がまだ先人達の夢の中でしか存在していなかった時代
きっと、『ソングライン』を読み進める過程で、この訳が微妙に変わってゆく行くのかもしれませんね。
(*)TokyoPros.ブログ『The Songlines/ソングライン』を旅する』2006年4月27日より転載