映画『Mississippi Burning(ミシシッピー・バーニング)』で南部アメリカ英語マンツーマンレッスン その2

220px-Mississippi_Burning.jpg 映画『Mississippi Burning(ミシシッピー・バーニング)』の舞台になっているのは、1964年のミシシッピー州。この時代は黒人に選挙権の登録を促進させようとした公民権運動が非常に活発になっていました。その機運が高まれば高まる程、同州では一部の白人による、黒人に対するリンチ、暴行、放火、爆破、吊るし首など、目を覆いたくなるような暴力が激化していった時代でもあったそうです。映画の中でもその光景が描かれていますが、あまりの残忍さに目を覆いたくなります。

 なぜ、これらの白人は黒人をここまで憎むことになったのでしょう。そもそもの原因はどこにあったのでしょうか。書籍『American Slavery, American Freedom(アメリカの奴隷制とアメリカの自由)』(エドマンド・モーガン著)には、「人種差別は、黒人と白人の違いからもたらされる<自然な>感情ではなかった」と書かれています。

 映画では、北部出身のFBI捜査官Rupert Anderson(ルパート・アンダーソン)が、同僚でかつてミシシッピー州の警官だった南部出身のRupert Anderson(アラン・ウォード)に、この憎しみの根源がどこから生まれたのかを問うシーンがあります。

Alan Ward
Where does it come from, all this hatred?
一体なぜ こんな憎しみが?

Rupert Anderson
You know, when I was a little boy……there was an old Negro farmer lived down the road from us, name of Monroe.
おれが子供の頃、近所にモンローって黒人がいた。

And he was… Well, I guess he was just a little luckier than my daddy was.
そいつは、おやじより運のいい奴だ。

He bought himself a mule.
ラバを買った。

That was a big deal around that town.
当時 大変なものだった。

My daddy hated that mule.
おやじは嫌ってた。

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His friends kidded him that they saw Monroe ploughin’ with his new mule…..
皆がはやした。モンローはラバで畑を耕してる。

and Monroe was gonna rent another field now that he had a mule.
モンローの畑はどんどんでかくなってね。

One morning that mule just showed up dead.
ある朝 ラバが死んでた。

They poisoned the water.
だれかが毒を。

After that there was never any mention about that mule around my daddy.
以来 だれもラバの話をしなくなった。

One time we were drivin’ past, Monroe’s place and we saw it was empty.
ある日、モンローの家はからになっていた。

He’d just packed up and left, I guess. Gone up North or somethin’.
北部にでも行ったんだろう。

I looked over at my daddy’s face……and I knew he’d done it.
おやじの顔を見たよ。おやじの仕業だった。

And he saw that I knew. He was ashamed. I guess he was ashamed.
おやじは息子に気づかれて、恥じたんだろう。

He looked at me and he said……”If you ain’t better than a nigger, son, who are you better than?”
おれにこう言った。「クロに負けちゃおしまいだ」とね。

Alan Ward
Do you think that’s an excuse?
言い訳か?

Rupert Anderson
No, it’s not an excuse. It’s just a story about my daddy.
おやじの話をしたのさ。

Alan Ward
Where does that leave you?
つまり?

Rupert Anderson
With an old man who was so full of hate……that he didn’t know that bein’ poor was what was killin’ him.
黒人を憎んだおやじの本当の敵は貧乏だった。

  (日本語訳:同映画DVD字幕より)

 当時の南部アメリカを考える際に忘れてはいけないのは、迫害を受けた黒人のことだけではなく、「貧乏白人」(プアホワイト/一種の差別用語)の存在です。貧困問題が問題と言われるのは、貧困そのものではなく、そのことが人々の心にもたらす負の感情、その感情によって引き起こされる副次的な出来事、さらには、その感情が第三者によって都合よく利用されてしまうことではないでしょうか。

 名作は過去の歴史を知るだけではなく、今の時代の問題に気づかせてくれるきっかけをもたらしてくれるようです。

▽Mississippi Burning




 
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