映画『Star Trek Into Darkness』(スタートレック・イントゥー・ザ・ダークネス)でスコットランド英語
Montgomery ‘Scotty’ Scott(モンゴメリー・スコット)は、SFドラマ『Star Trek』に登場する主任機関士。強いスコットランド訛りで話すことから、Scotty(スコッティ)という愛称で呼ばれるようになります。
最初にこの役を演じたのはJames Doohan(ジェームズ・ドゥーアン)という俳優。カナダのバンクーバー出身で、スコットランド生まれではありませんでした。彼は子どものころから各地のアクセントを真似るのがうまく、スタートレックシリーズの主任機関士のオーディションでは、様々なアクセントを使って演じ分けて見せたとのこと。スタートレックの生みの親 Gene Roddenberry(ジーン・ロッデンベリー)に、どのアクセントが一番好き聞かれ、「世界で最も優秀なエンジニアはスコットランド人だったから」と答え、同役はスコットランド訛りで演じることが決まったとのこと。
一方、最新作『Star Trek Into Darkness』でスコッティを演じているのはイギリス出身のSimon Pegg(サイモン・ペグ)。彼もしっかりとスコットランド訛りで演じています。
カーク船長が遥か彼方の敵船の入り口に、宇宙空間を飛びながら生身の身体で乗り移ろうとしたします。しかし、スコッティはそのドアのあまりの小ささに驚き、”This door is very wee”と叫んだ後に、”I mean, you know, small.”と言いなおします。
”wee”はスコットランド語で「小さい」と言う意味です。
(うわぁ、うわぁ、ちょっとまってください艦長)
This door is very wee.
(このドアはとてもwee)
I mean, you know, small.
(あっ、小さいって意味です)
It’s 4 square meters, tops.
(最大でも4メーター四方しかありません)
It’s gonna be like jumping out of a moving car, off a bridge, into your shot glass.
(橋の上の動く車から、ショットグラスの中に飛び込むようなものです)