Kevin Bridgesの『The Story So Far Live In Glasgow』でスコットランド英語
Kevin Bridges(ケヴィン・ブリッジズ)は1986年生まれ。スコットランド、ウェスト・ダンバートンシャーのクライドバンク育ち。10代のころかキャリアを積み、テレビ出演をきっかけに、全英で知られるようになった超人気の若手スタンドアップ・コメディアンのようです。
彼のライブを納めた『The Story So Far Live In Glasgow』の冒頭に、スコットランドのアクセントに関するネタがありましたのでご紹介します。それにしても、イギリス人はなんでこんなにアクセントのネタがすきなのでしょう。グラスゴーの会場は大爆笑です。
Good to be back in Glasgow.
(戻ってこれてうれしいよ。今日はツアーの最終日なんだ。
グラスゴーに戻ってこれてうれしい)
Good to come back in Glasgow because you can speak.
(なぜって、みんなと言葉が通じるからさ)
You know, when you travel with a Scottish accent, it’s kind of hard.
Nobody understands anything you’re saying, no.
(スコットランドアクセントの人が旅をすると、とってもきついよね。
自分が何を言っても誰も分かってくれない)
I’ve done a few TV shows. I’m a pretty fucking big deal, you know?
I’m serious news.
No, I’ve done a few TV shows.
(いくつかテレビの仕事をしたけど。結構いい線行ってると思うんだけど。真面目な話。)
When you’ve got a Scottish accent on the telly, you need to try to enunciate and use proper English.
(テレビでスコットランドアクセントで話すときは、できるだけはっきりと発音して、正しい英語を話す必要があるんだ。)
But it’s hard to find the right balance, ‘cause no matter how hard you try to enunciate and use proper English, there’s still somebody from Leamington Spa.
(だけど、ちょうどいいバランスを見つけるのが難しいんだ。だって、いくらはっきりと発音して、正しい英語を話そうと努力しても、レミントン・スパ出身の奴がこう言うんだ)
“When we saw you on the television, I didn’t quite understand everything you were saying.”
(あなたテレビで拝見したんだけど、あなたの話していることすべてを理解することはできませんでした。)
“I didn’t quite catch it. Some of it was a bit over my head.
Your accent is really quite strong.
You’ve got a really thick Scotch accent.
Didn’t quite catch everything you said.”
(「あまり理解できませんでした。いくつかの部分は私にはとても難しくて。
あなたはかなりアクセントが強いですね。
かなりきついスコッチ訛りがありますよ。
おっしゃっていることのほとんど理解できませんでした」)
Whilst there’s somebody in Scotland saying, “We’ve seen you on the telly “talking like a fucking bender.”
(一方、スコットランドでテレビを見ている連中はこう言ってる、「あんたがオネエ見たいな言葉で話しているのを、テレビで見たぜ」)
“Care to explain yourself?”
(「あんたの言い分を聞こうじゃないか」)
Leamington Spaは、イングランドの高級保養地。tellyは「テレビ」、benderは「ホモ」、「女々しい男」という意味のスラング。
グラスゴーの観客は、自分たちの英語がほとんど通じないこと、その一方で、彼らにとっては、レミントン・スパなどの気取った英語を話す男性はみな女々しく見えてしまうことを、大声で笑っているようです。