大きな海は英語で、”sea”ではなく”ocean”、ビジネス英語には”The Good Wife”がお薦め ―トニー先生(梅屋敷) ETCマンツーマン英会話
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今日は梅屋敷にお住まいのトニー先生のお宅にお伺いしました。トニー先生は米国カリフォルニア州のご出身。英語講師暦15年のベテランです。とても気さくなトニー先生は「ETCの皆さんを歓迎します!楽しい会話になりように」と、ビートルズの音楽を流しながらのインタビューとなりました。
――来日された目的はなんですか?
1つは英語を教えるため。もうひとつは、日本人の女性(現在の奥様)と結婚をするためでした。私には米国人よりも日本人女性のほうが相性がよかったようです。
――英語をネイティブスピーカーに習うことのメリットはどこにあると思いますか?
日本人の講師の方にも優秀な方は多くいらっしゃいますが、弱点はやはり発音の部分ですね。どうしてもJapanese Englishになってしまうことは避けられないと思います。
もうひとつは、語彙に対する感覚の違いです。たとえば「海」は英語で何と言いますか?
――「海」ですか?”sea”ですよね。
米国人にとっては海は、”sea”よりも”ocean”と言うほうがより自然です。たとえば、太平洋は”Pacific Ocean”、北極海は”Arctic Ocean”と言いますね。Pacific Seaではありません。一方、日本海はJapan Sea、瀬戸内海はSeto Inland Seaなどと言います。”ocean”のほうが”sea”より大きい、広いという意味があります。
――社会人の方の中にはToeicでの高得点を目指して英語を学ぶ方も多くいらっしゃいます。
Toeic対策というのは、コツというかテクニック的な面が多分にあるため、それらは対策本などを使って独学で本で学んだほうが、より成果があがるという部分が多くあるのではないでしょうか。しかし、Toeicの高得点だけを目指して英語を勉強しまうと、それこそただの受験勉強となり、英語のレッスンがつまらないものになってしまうのではないかと心配してしまいます。
日本人の方々は一般的にreading能力がとても高く、writing能力も悪くありません。他方、一番苦手なのがspeakingだと思います。ですから、私はレッスンではspeakingに一番力を入れています。
――先生のレッスン以外に、普段から英語に慣れ親しむために、お薦めの方法はありませんか?
私自身は子供向けのレッスンは行っていませんが、例えばお子さんには普段からビートルズのアルバムを聞かせるといいですよ。世界を席捲したビートルズの音楽は、子どものハートにも直接浸透するようです。気がつくと、お子さんが英語でビートルズの歌を口ずさむようになります。
またアメリカのテレビドラマシリーズなどをDVDで字幕なしで視聴することもお薦めめです。
――英語の勉強で、アメリカのテレビドラマの有効性を強調される先生は多いですね。たとえば、ビジネス英語を学びたいというかたにお薦めのアメリカのテレビドラマはありますか?
法律、政治ドラマ、”The Good Wife”(邦題:『グッド・ワイフ 彼女の評決』)はいかがでしょうか。主人公のアリシア・フロリックは女性弁護士です。このドラマを通して、法律英語、政治英語などについて学べるのはもちろんですが、他方、主人公の女性は家庭で息子、娘、二人の子どもを気遣う母であり、また、夫に裏切られた妻でもあります。彼女の仕事での英語、つまりビジネス英語と、家族と会話する際の日常英会話の違いも勉強になると思います。
――法廷ドラマに関しては同じようにロレット先生(西大井)が、”Law and Order”(ロー&オーダー)を薦めてくださいました。凶悪事件を捜査する刑事の荒っぽい英語と、被害者家族から気を使いながら事情を聴取する弁護士の丁寧な英語などの対比から、英語表現は一つではないことがわかり、とても興味深いものでした。
今日は楽しい時間をありがとうございました。
(了)