「バレンタイン(Valentine)」で使われる英文フレーズ
カレンダーが2月に変わったとたんに、街中に溢れる「バレンタインデー」の文字とハートマーク。
そもそも「バレンタイン」って何?いや、聖バレンタイン(St Valentine)とは誰なのでしょうか?
映画『Valentine’s Day』(バレンタインデー)は、ロサンゼルスに住む老若男女10組、別々カップルのそれぞれバレンタインデーを描いています。
小学校教師のジュリアは、バレンタインの歴史について、生徒達に次のように説明しています。
In ancient Rome Emperor Claudius II. Who was also known as Claudius the Cruel. Claudius the Cruel banned all marriages, because he wanted his soldiers to concentrate on war.
(古代ローマで冷酷で知られたクラディウス2世が、兵士を戦争に集中させるために結婚を禁止しました)
But there was a priest who was known as Valentine who secretly married everyone anyway, because he believed in love.
(でも、バレンタインという司祭がこっそり兵士を結婚させました。なぜなら彼は愛の力を信じていたから)
Claudius found out about the marriages. And he threw Valentine in jail.
(気づいた皇帝は彼を投獄しました)
On February the 14th. Valentine wrote a note to his beloved and he signed it:”Farewell. From your Valentine.”
(2月14日、バレンタインは家族への手紙に記したのです。「さよなら、あなたのバレンタインより」)
2月14日はバレンタイン司教が処刑された日とも言われています。
この手紙の”From your Valentine”は、「あなたの恋人より」という意味で、その後バレンタイン・カード等の署名の決まり文句として使われるようになったそうです。
バレンタインデーには、他にどんな英語フレーズがよく使われるのでしょうか。
再び映画『Valentine’s Day』の台詞に注目してみました。
何度も登場したのは、このフレーズです。
Happy Valentine’s Day.
(バレンタインおめでとう)
2月14日のフライトでも、機長が機内放送でこんな挨拶をしていました。
We wanted to wish everyone a happy Valentine’s Day.
(バレンタインおめでとうござます)
キャビンアテンダントの胸のバッチ、そして、男性が女性に送ったハート型のロボットに、こんなフレーズが刻まれていました。
Be my Valentine.
(特別なあなたへ / 私の特別な人になって)
男性が意中の女性に箱に入ったバラを贈りました。
予想外の相手からの贈り物に驚いた女性が “For me?”(私に?)と尋ねると、男性はこう答えます。
You’re my Valentine.
(あなたは私の特別な人)
ご存知のように、日本でバレンタインデーは、女性から男性へチョコレートを送って、女性から一方通行的に愛情表明をする日だというのが一般的な認識になってしまっています。
欧米のように、男女関係なく、意中の人にどうやってその思いを伝えるか、皆が頭も心も使って精一杯この日を過ごしたほうが、わくわく、どきどきして楽しいのではと思いましたが、それはそれでたいへんのようです。
映画では、バレンタインデーにふられてしまう悲しいストーリーもたくさんあることに触れ、その上でアフガニスタンの詩人ルーミー(Rumi)の800年前 のこんな言葉を紹介しています。
“All we really want is love’s confusing joy.”
(人が求めるのは、恋のややこしい喜びだけ)
ということで、
Happy Valentine’s Day to all of you.
(皆さん、素敵なバレンタインデーを)
(*)参考 映画『バレンタインデー』