映画『Radio』(僕はラジオ)で南部アメリカ英語マンツーマンレッスン
「これがアメリカ南部、サウスカロライナ州での話であることが何よりも素晴らしい。だって、それは他のどこだって可能だということを意味するから」。映画『Radio』(僕はラジオ)にはそんな賞賛の声が掛けられました。
この映画はアメリカのスポーツライター、ゲリー・スミス氏が有名スポーツ専門誌『Sports Illustrated』に掲載した記事”Someone to Lean Onを基とにしたノンフィクションドラマ。知的障害の黒人青年ジェームズ・ロバート・ケネディ(通称”ラジオ”)と学校の先生兼アメリカンフットボールの白人コーチ、ハロルド・ジョーンズとの友情を描いています。時代は1970年代中ごろ。公民権運動の嵐が吹き荒れた60年代を乗り越え、70年代は教育の現場で平等な教育のための具体的な取り組みが始まりましたが、現場ではまだまだ様々な軋轢が生じていた時代の話です。
知的障害の方々とどのように向き合うのか、この映画がひとつのヒントを与えてくれます。記事のタイトル、『Someone to Lean On』(学び続ける人)とは誰のことを指すのでしょうか。映画の中で、ジョーンズ・コーチのこんな言葉があります。
南部アメリカ英語の特徴、teachingの最後のgが省略されているのが分かります。
(私達がラジオに教えたんじゃない)
Radio’s the one been teachin’ us.
(ラジオが私達に教えてくれたんだ)
共に学ぶ、学び続ける。人と人との繋がるのは、まさにこのためなのかも知れません。
▽Radio Trailer
▽サウスカロライナ州