映画『JFK』で南部アメリカ英語マンツーマンレッスン(2)

HPOL_JFK1.jpg ケネディ大統領の暗殺にかかわったとされるクレイ・ショーに対する裁判には、無罪判決が言い渡されます。この訴えを起こしたジム・ギャリソン(ニューオーリンズ地方検事)は、その25年後に当時を振り返った著書の最後を、次のように結んでいます。

 「事実がここまで判明しているにもかかわらず、司法省は現代におけるもっとも重大な暗殺事件を真摯に究明することを拒んでいる。ケネディ大統領暗殺から25年も経ってしまった今となっては、もはや手遅れというものかもしれない。

 だが、歴史の教訓を学び取り、私たちは今どこにたっていて誰がこの国を動かしているのかを学ぶのに、遅すぎるということはない」

 日本もアメリカに遅れながらも、似たような道を通ってきているのではと感じることがあります。「歴史の教訓」から学ぶ取ることの大切さを訴えるジム・ギャリソンの言葉が、私達の心に訴えかけます。

 次のシーンは映画『JFK』の裁判の中で、ジム・ギャリソンが最後に述べる言葉です。

 「私達の大半は、正義は自然に生まれるものであり、善は当然、悪に勝つと、そう思っていました」

 ケネディ大統領の暗殺から50年経った今、この言葉は今の私達の大きな共感を呼びます。「正義は、何もせず、ただ待っているだけで、自然に生まれてくるものではない」

 ジム・ギャリソンを演じるケビン・コスナーはこのシーンをワン・テークで行ったとの事。後半声を震わせて語る姿が印象的です。




But someday, somewhere, someone may find out the damn truth. 
しかし、いつの日か、どこかで、誰かが真実を発見することでしょう。

We’d better. We’d better or we might just as well build ourselves another government like the Declaration of Independence says to, “when the old one ain’t workin’, just, just a little farther out West. “
我々としては、独立宣言が「古い社会が停滞したら、さらに西へ行け」と言っているように政府を一新した方がいいと思います。

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An American naturalist wrote: 
あるアメリカの自然主義者は次のように書いています。

“A patriot must always be ready to defend his country against its government.” 
「愛国者は常に自分の国を政府から守るべき覚悟がいる」と。

I’d hate to be in your shoes today. 
今日みなさんが下さなければならない決定には承服できません。

You have a lot to think about. You’ve seen much hidden evidence the American public has never seen. 
考えることはたくさんあります。皆さんはアメリカの大衆がこれまで見ていない多くの隠された証拠を目にされました。

You know, going back to when we were children,
いいですか、私たちが子供の頃、

I think that most of us in this courtroom thought justice came into being automatically, that virtue was its own reward, that, that good would triumphs over evil. 
この法廷にいる私達の大半は、正義は自然に生まれるものであり、善は当然、悪に勝つと、そう思っていました。

But as we get older, we know this just isn’t true. 
しかし、年をとるにつれて、私達はそれは真実ではないと認識します。

Individual human beings have to create justice, and this is not easy; because the truth often poses a threat to power, and one often has to fight power at great risk to themselves. 
一人一人の個人が正義を作りださなけらばならないのです。そして、これは容易な事ではありません。なぜなら真実はときに権力にとって脅威となるからであり、人は時に大きな犠牲を払って権力と戦わなければならないからです。

People like S.M. Holland, Lee Bowers, Jean Hill, Willie O’Keefe have all taken that risk.
S.M.ホーランド、リー・バワーズ、ジーン・ヒル、ウィリー・オキーフといった人々は、そうした犠牲となったのです。

They’ve all come forward. 
証言すべく、皆出廷したのです。

I have here some $8,000 in these letters sent to my office from all over the country. 
ここに、届いた手紙に同封されていた現金が8千ドルあります。検察局に全国から寄せられたものです。

Quarters, dimes, dollars bills from housewives plumbers, car salesmen, teachers, invalids. 
25セント玉、10セント玉、1ドル札で主婦や配管工、車のセールスマン、教師、そして病気の人々から送られたお金です。

These are people who cannot afford to send money but do. 
送金する余力のない人々からの貴重なお金です。

These are the one who drive cabs, who nurse in the hospitals, who see their kids go to Vietnam. 
タクシーの運転手、病院の看護婦、子供をベトナムの戦場へ送り出した親もいます。

Why? 
なぜでしょうか?

Because they care. 
なぜなら、人々が真実望んでいるからです。

Because they wanna know the truth. 
なぜなら、誰もが祖国をその手に取り戻したいと思っているからです。

Because they want their country back. 
なぜなら、誰もが祖国をその手に取り戻したいと思っているからです。

Because it still belongs to us as long as the people have the guts to fight for what they believe in. 
なぜなら、国民が自ら信じるもののために戦うガッツがある限り、祖国は国民のものだからです。

The truth is the most important value we have because if it doesn’t endure if the government murders truth, if we cannot respect these people then this is not the country I was born in, and it is sertainly not the country I want to die in.
真実は私達の信じる価値の中で最も重要なものです。なぜなら真実が無力になり、政府が真実を抹殺し、私たちが彼らを信じられなくなれば、この国はもはや私がうまれた国ではないし、ましてや、そんな国で死にたいとはとうてい思わないからです。

Tennyson wrote: “Authority forgets a dying king.” 
テニソンは書いていています。「死に行く王に権威なし」と。

This was never more true than for John F. Kennedy whose murder was probably one of the most terrible moments in the history of our country. 
ジョン・F・ケネディは実にその通りになりました。彼の死はアメリカの歴史でおそらく最大の悲劇です。

And you the people, the jury system sitting in judgment on Clay Shaw represent the hope of humanity against government power. 
そして義務を果たすべく、不安定な状況の中で、クレー・ショーを裁くためにこの場に座っている陪審員の方々は、国家権力に対抗する人間性の望みの綱なのです。

In discharging your duty, in bringing the first conviction in this house of cards against Clay Shaw “ask not what your country can do for you, but what you can do for your country.” 
その義務を果たすに当たり、クレー・ショーへの有罪判決を提出するに当たり、「祖国があなたに何が出来るかではなく、あなたが祖国のために何ができるかを問うて頂きたい」。

Do not forget your dying king. 
死に行く王を忘れないでください。

Show this world this is still “a government of the people, for the people and by the people.” 
いまだ「人民の人民のための人民による政府」が存在していることを、生きている限り、これこそ最も重要なのです。

Nothing as long as you live will ever be more important. 
生きている限り、これこそ最も重要な点です。

It’s up to you. 
あなた方次第なのです。

(*)参照図書
『スクリーンプレーJFK』
『JFK ケネディ暗殺犯を追え』 (ジム・ギャリソン 著 / 岩瀬孝雄 訳)

 
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