世界で最も英語を使っているのはノンネイティヴ・スピーカー – タニア先生(西早稲田) ETCマンツーマン英会話

DSC_0861.nefバングラディシュのダッカで生れました。ダッカはバングラディシュの首都。大学、学校、病院、様々な技術、モスク、ショッピングセンターなど、すべてのものが集まっている国際都市です。私が生れた頃は、もっと人口も少なく静かな場所でした。現在ではあらゆる国からあらゆる人々が集まり、インターナショナルスクール、国際大学、国際劇場なども作られています。とてもすてきな場所ですよ。食べ物もおいしいです。

私が子どもの頃、インターナショナルスクールに通いました。そこを卒業して普通の学校にも5年通い、ダッカ大学に入学しました。ダッカ大学はとても名声の高い大学で、英国のオックスフォード大学とも並び賞されています。

Q: 英語の先生になった理由をお聞かせください。

バングラディシュでは、高校の卒業試験が国家試験となっています。その国家試験の結果50%と大学入学試験50%で、大学での専門が決まります。ダッカ大学の英語教育学科に合格するためには、80点以上を取らなければなりませんでした。80点といっても日本の大学の試験とは比較にならない難しい試験です。 私の時代で同科に応募した学生数は約12000人、その内合格したのは65人だけでした。

最終的に英語教師になることを決めたのは、次世代の学生達のロールモデル、お手本になれると思ったからです。本来バングラディシュ人にとって外国語である英語で先生になり、日本の大学で教えている私の姿を見て、学生たちは自信を持つことができているのです。外国語学習に対するモチベーションも非常に上がっています。ですから、これからも英語の先生を続けて行きたいと思っています。

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Q:授業で英会話を学んでも、実社会に出て相手の話している英語が分からず、ショックを受ける生徒さんが多いようです。このようなPractical Englishを理解できるようになるために、何か良いアドバイスはありませんか。

それは日本の英語教育制度に問題があると思います。

一番大きな問題は、英語を話すのは白人だと思っていることです。でも、世界で最も英語を使っているのは、ノンネイティヴ・スピーカーなのです。たとえば、学者の社会はほとんどがノンネイティヴ・スピーカーです。 宇宙工学の世界でも、40%がインド人です。でも、日本の教育システムが白人英語中心で作られているので、私たちのようなノンネイティブ・スピーカーの英語が分からなくなってしまっている。たとえば、日本の学校に行くと、私たちが実社会ではがほとんど使わない英語で話しているヒヤリング教材を使っているのを知り驚くことがあります。また、アメリカン人といっても、フランス系のアメリカ人、ノルウェー系のアメリカ人、バングラディッシュ系のアメリカ人がいて、それぞれの発音があります。今の日本の英語教育では、その様な英語が理解できないのです。

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私はバングラディシュから来て、現在7箇所の日本の大学で教えています。 これは、私の話している英語が、いわゆるネイティブ・スピーカーの英語とは違う、本来の英語、オリジナルの英語だからなのです。日本の大学では、それを学生に教えたいと考えるようになってきたのです。アフリカの英語、ミヤンマーの英語、サウジアラビアの英語、日本人の英語、中国人の英語、色々な国の英語がわからないと実社会ではコミュニケーションができない。そのためには私の話す本来の英語を習得しておく必要があります。実社会はネイティブスピーカーの世界ではありません。英語は皆の言葉です。それが分からないと、このPractical Englishは分からないと思います。

[了]

※最寄り駅は東西線早稲田徒歩5分、メトロ副都心線西早稲田は徒歩7分です。

Self-Introduction

She is an Associate Professor of Sociolinguitics at Waseda University, Tokyo, Japan. She is a native of Dhaka, Bangladesh. She holds a doctorate degree from International Christian University, Tokyo, Japan.

Her seminar examines English language issues at societal and global levels. It discusses the historical context of the global development of English, status of English as a first and second language, and issues involving English that are currently developing in and across diverse societies. This seminar will help students to understand the educational systems, successes, and problems of different countries. It will also show how education creates inequalities in the society.

One global issue is the policy prescription that guides the delivery of education in school systems in developing nations. She has been actively involved in education for about a decade. She earned a doctoral degree in the Division of Education at International Christian University (ICU). Her thesis: “English language education in Asia: Issues of policy, ideology, curricula and equality of opportunity for learners.” In that study, she investigated the development and implementation of education policy. Her case study focused on the differences between classes and curricula in rural and urban schools, as well as between the Bengali-medium and English-medium schools. Her analyses include the formal and non-formal education systems in Bangladesh. Throughout her career, she has been knee-deep in discussions on a slew of challenging issues in Asia. She is a member of the Japanese Society of Language Sciences, and follow educational issues in Asia around the world.

Prior coming to Waseda University, she worked at Dokkyo University as a lecturer. At the same time, she worked at several universities in Tokyo as a part-time lecturer. She also worked at the United Nations University Institute of Advanced Studies (UNU-IAS) as an intern. She also served as an assistant language teacher in several elementary schools in Mitaka, Tokyo

She is a multilingual person. She knows Bangla, English, Japanese, Hindi and Urdu. Along with teaching, she works as an interpreter and translator nationally and globally. She is a travel writer, poet and a novelist. Among her works Neel, Holud Valobasa, Jana Na Jana Pother has drawn noticeable popularity.

 
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