Cockney Rhyming Slang どこまで知ってる?Eliza Doolittleでテスト

ETCマンツーマン英会話 アリソン先生(生田)

アリソン先生(生田)

コックニー(Cockney)とは、ロンドンのイーストエンド出身の人々の通用語。一般的に非常に強い訛りがあります。

また、コックニー・ライミング・スラング(Cockney Rhyming Slang)とは、ある語句を類似した韻を持つ別の語句に置き換えてしまったコックニーの俗語。定かでありませんが、歴史的にはかつてイーストエンドの犯罪組織が彼らの会話の内容が他者にばれないように暗号的に使っていたとも言われています。

現在では、それらの言葉の一部は、一般的なイギリス英語となり、私たちも時々通常の会話の中で使うこともあります。」 (アリソン先生 [生田])

51MTMGGZEFL また、コックーニーは若者の間では単純に「カッコいい」というイメージがあるようで、コックニーではない人までがコックニーの話し方を真似するというモックニー”(Mockney=Mock[偽りの]+Cockney[コックニー])と呼ばれる人々もいるようです。

さて、次の動画に登場するのはロンドン出身のシンガー、イライザ・ドゥーリトル(Eliza Doolittle)さん。もちろん芸名。あの有名な戯曲『ピグマリオン(Pygmalion)』(映画版は『マイ・フェア・レディ(My Fair Lady)』の主人公、強烈なコックニー訛りで話す花売りの少女から取った名前です。

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そんな彼女がどこまでコックニー・ライミング・スラングを知っているのか、それを確かめるためにクイズを出題。さて、彼女は5問中何問正解できるでしょう?

基本的なライミングスラングに触れるにはお薦めの動画です。ぜひ、あなたも挑戦を!MCの男性は、わざとらしく、随所にライミング・スラングを挿入して話しています。

まずは、冒頭のMCトークです。文字起こししてみました。

Do me a favour!
Oh hello, my China Plate
Grab yourself for Rosie Lee on.
Sit down.
Now don’t let my Whistle and Flute who you on.
Actually Cockney, here they come.
Someone else did fancy themselves as East Londoners is a singer, Eliza Doolittle.
I suspect she might be telling Pork Pies,  so decided to see how good she is with cockney rhyming Dickie Birds.
But was she the Baked Bean of cockney rhyming slang or did she just get Alan Whickers in a twist.

使われていたRhyming Slangです。

China Plate = Mate (友達)
Rosie Lee = Tea (紅茶)
Whistle and Flute = Suite (スーツ)
Pork Pies = Lies (嘘)
Dickie Birds = Words (言葉)
Baked Bean = Queen (女王)
get Alan Whickers in a twist = get Knickers in a twist (まごつく)

さて、いよいよイライザ・ドゥーリトルさんへの問題と答えです。

Apples and Pears = Stairs (階段)
Hank Marvin’ = Starving (腹ペコ)
Ruby Murray = Curry (カレー)
Bottle and Stopper = Copper (警官)
Elephant’s Trunk = Drunk (酔っている)

ここからMCの最後の部分。

I would say she found that a bit lemon squeesy
I mean in a right two and eight.
Anyway that’s all from me.
I am off a battle cruiser.
See you Christian Slater.

Lemon Squeesy = Easy (簡単)
Two and Eight = State (状態)
Battle Cruiser  = Boozer (酔っ払い)
Christian Slater = Later (後で)

イライザさんが苦労しながら回答をしている様子から判断すると、Cockney Rhyming Slangはそれほど一般の人々の会話の中に浸透している言葉ではなさそうですね。

日本語にも似た言葉を重ね合わせる駄洒落はありますが、Cockney Rhyming Slangはそれとは比較にならないほどの数があり、辞書まであるほど。ロンドナーは、直接的に伝える表現よりも、間接的で少し謎めいた語句を好むのでしょうか。英国文化の面白さの一つなのかもしれません。

(*)参考リンク
– Cockney Rhyming Slang – London’s Famous Secret Language
SlangからEnglish、EnglishからSlangへと検索することができます。

(*)参考図書
– 『Oxford Dictionary of Rhyming Slang』 John Ayoto

 
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