結婚、離婚について
何故離婚が多くなったか?
それは初めの結婚にまちがった出発点があったと思います。
私は、結婚という制度は離婚という制度と一組になって制度としては完結するものだと思います。
私の知る範囲では子供のいる夫婦の場合、夫婦が暴力的とか酒乱とかギャンブル狂いでない限り、子供達は離婚を望まないものです。子供に対しては親は全面的に責任があるので、自分の選んだ夫婦関係は子供が望まない場合は解消すべきではないと考えます。
すでにこんがらがった夫婦関係を限られた紙面で説得するのは難しいので、離婚しない夫婦選びについて私の経験をもとにして提案します。
先ず、一番間違いが多いのは相手を選ぶ時の条件の設定です。殆どの人が相手のルックス、学歴、社会的地位、趣味、収入等によってえらびます。しかし、これは年月がなつと幸福な結婚を維持するのには大して役に立ちません。
私の経験では、自分の人生観を基準にして自分の嫌いなタイプを除いてゆきます。
私の場合は
1)人間に対して差別観のある人
2)全てを必要以上(普通の生活に必要な程度以上)に欲しがる人
3)地位、名誉、権限を好む人
4)他人に思いやりのない人
以上に属する人達とは、人生を共にする自信がありません。これ等の条件(1~4)以外の人なら、多少日常生活でゴタゴタがあっても、別れるところまでゆきません。
私たち夫婦は凄いときはK-1なみの派手な喧嘩もしますが、大抵永くて2~3日で元に戻ります。永く夫婦を続けているのが必ずしも良いとは限りませんが、もともと生まれも、生活環境も、趣味も違っていた人間が一緒になったのですから意見の食い違いがあっても当たりまえです。
なぜ、こんな提案したのでしょうか。それは私は子供が大好きだからです。勿論、他人の子供でも誰でもです。子供のしあわせそうでない顔を見ると、その親の無責任さに腹を立ててブンなぐってやりたくなるからです。
もう20年も前のことですが、私の敬愛する友人のアナキスト故竹中労と話している時、何かの話しの途中で
「親はなくても子は育つだね」
と気楽に言ったとき、労さんは
「福本さん、それは違うよ。親があっても子は育つだよ」
と言われて即座にその意味が判りました。
子供は他から悪い影響さえなければ、順調に育つものです。それを、阻害しているのが考えの足りない親や大人達なのです。
是非、そういう親にならない様、お互いに気をつけませんか。
偉そうな事を言って、多少気がとがめます。
年に免じてお許しください。
2007年11月09日