『Agent Orange -a personal requiem-』(花はどこへいった – ベトナム戦争のことを知っていますか)でアメリカ英語

51qki3D3WmL._SS400_ 敗戦後70年、日本では戦争体験者の話を聞くことがだんだんと難しくなってきました。戦争を知らない世代は、それを知る人々の話を、次の世代にしっかりと伝えてゆく準備はできているでしょうか。

 戦争とは何か。戦争はなぜいけないのか。実際に戦争を見た人々の言葉を、しっかりと心にとどめ、考えてゆく姿勢が今求められているようなきがします。

 映画『花はどこへいった –  ベトナム戦争のことを知っていますか』の監督坂田雅子さんの夫、グレッグ・ディビス氏はフォトジャーナリスト。54歳のときに肝臓癌でなくなります。原因は彼が米軍兵士として10代でベトナム戦争に派兵されたときに浴びた枯葉剤が原因ではないかと告げられます。このことがきっかけで彼女はベトナムの各地を訪れます。

 ハノイ郊外にあるフレンドシップ・ヴィレッジはアメリカの元兵士ジョージ・マイゾー氏によって建てられました。彼もグレッグ氏と同じように枯葉剤が原因と思われる病気で亡くなっていました。ここでは枯葉剤の被害者と見られる多くの子供たちが共同生活を送っています。スエル・ジョーンズ氏も元ベトナム従軍アメリカ兵。フレンドシップ・ヴィレッジに携わっています。

And the government was taking absolutely no responsibility.
We are in third generation now, these are not children from the war.
These children, three generations after the war.
And they get no help.
Because this government has no money and the US did not.
It make you realize that wars don’t end.
they are just going on and on and on.
That’s why you don’t have wars.
政府は責任を認めないんだ
戦後に生まれた第三世代になっても、まったく彼らには援助がない
金のないベトナム、責任を認めない米国
このことからあなたは気づくだろう
戦争はいつまでも終わらない
まだまだ続いている
だから戦争はいけない

 - スエル・ジョーンズ ベトナム帰還兵

 ベトナム戦争が終わったのは1975年。それから40年近くが立ちますが、その戦争で使用された枯葉剤の影響と思われる被害で、ベトナムの人々も、アメリカの帰還兵も、三世代に渡り苦しんでいるとのこと。つまり、今の私たちの決断は次の次の世代、50年先、100年先の世代への責任でもあります。

 そしてこれは遠いアメリカ、遠いベトナムの出来事ではありません。今、私たち自身の問題として考えることが求められてきています。50年後、100年後に生まれてくる子供たちのために、私たちができることは何なのでしょうか。

 
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