Robert Burnsでスコットランド英語 – “To A Mouse”
Robert Burnsでスコットランド英語 – “To A Mouse”
111109.mp3 (3分08秒)
BBCのドキュメンタリ、Robert Burns – Poeple’s poet を見ながら、ETCマンツーマン英会話のチャールズ先生のレッスンを受けています。
バーンズが農場で野良仕事をして際に、たまたま鋤でネズミの巣を掘り起こしたことがありました。農場の使用人は、壊された巣から飛び出してきたネズミを追い掛け回していましたが、それを見ていたバーンズは、男にやめるように言い、しばらくネズミの姿をじっと見ていたそうです。夜になってバーンズは一遍の詩をその男に示しました。「to a mouse」(ネズミによせて)という作品です。
チャールズ先生にその詩の一部を朗読していただきました。
(To Mouse)
Wee, sleekit, cowrin, tim’rous beastie,
O, what a panic’s in thy breastie!
Thou need na start awa sae hasty
Wi bickering brattle!
I wad be laith to rin an’ chase thee,
Wi’ murdering pattle.
I’m truly sorry man’s dominion
Has broken Nature’s social union,
An’ justifies that ill opinion
Which makes thee startle
At me, thy poor, earth born companion
An’ fellow mortal!
(Standard English Translation)
Small, sleek, cowering, timorous beast,
O, what a panic is in your breast!
You need not start away so hasty
With hurrying scamper!
I would be loath to run and chase you,
With murdering plough-staff.
I’m truly sorry man’s dominion
Has broken Nature’s social union,
And justifies that ill opinion
Which makes thee startle
At me, thy poor, earth born companion
And fellow mortal!
鼠に寄す
小つちゃな、つやつやした、びくつく、臆病な獣つ子、
ああ何といふ大騒ぎがお前の小胸を悩ましている事だろう!
お前はそんなに大急ぎで逃げ出さなくともよい、
慌てふためいて!
私はちつともお前を追つかけたくはない
屠殺の犁(すき)を取つて!
私はほんとに悲しむ、人間の支配が
自然の社会的和合を破って仕舞つた事を、
又あの悪評を當(あた)つているとする事を、
其の為めにお前は私を見ると吃驚(びっくり)して逃げ出す、
同じく地から生まれたお前の憐れな仲間、
又共に死なねばならぬ者を見て!
(訳 中村為治/『バーンズ詩集』岩波文庫)
■出演
・ETCマンツーマン英会話のチャールズ先生
■聞き手
・青樹洋文
………
◆使用楽曲 (BGM)
“Toxic Rainfall” of some1else from ccMixter