コミュニケーションの国際標準を目指して – ユージョ先生(三軒茶屋) ETCマンツーマン英会話
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Q: どのようなきっかけで日本にいらっしゃったのですか?
現在、国際物流会社でグローバル・プロジェクト・マネジャーとして働いています。オーストラリアで働いていた際に、前職でお世話になったお客様から、現在の仕事を紹介されました。
Q: 日本語もお上手ですね。どのくらい勉強されたのですか?
日本語は三年くらいになります。
Q: 主に何ヶ国語を話されるのですが?
生まれがマレーシアのクアラルンプールで、その後オーストラリアに引っ越しました。ですから、マレー語と英語が半分ずつといった感じでしょうか。大学もオーストラリアの大学を卒業しています。
Q: 先生の幼少時代のお話をお聞かせください。
父も母も仕事をしていたので、子供時代の思い出といえば祖母、そして7人の従兄弟たちと一緒に過ごした時間です。年齢的に私はその7人の中でちょうど真ん中。とても仲が良かったのです。子供が7人もいると、さすがに祖母も手に負えないようでした。祖母が昼寝をしている間に、子供たちはこっそりと家を抜け出して、御菓子を買いに行ったのも楽しい思い出のひとつです。また、凧の糸にグラスの破片を糊でくっつけて、他の人の凧の糸を切ってしまうような悪戯もしていました。凧の糸を切られた人は怒って、よく祖母に文句を言いに来たものです。
Q: とても、やんちゃな子供だったのですね。現在はどのような方に英語を教えているのでしょうか。
私がマネジャーを勤めるプロジェクト・メンバーの中で英語を話せるのは私一人だけ。プロジェクトの目標を達成するため、そして何より私と英語で話しができるように、メンバーにビジネス英語のレッスンを行っています。仕事で使われるFOB、CAF、CIFなどの様々な貿易用語や、契約条件で必要となる英語表現などを学んでいます。
Q: レッスンにおいて心がけていることはありますか?
就業後の午後6時から1時間半のレッスンを行っているのですが、メンバーによっては海外との時差の関係で朝4時ころから働いている人もいます。私から教えるという一方向なレッスンですと、居眠りをしてしまう場合もあるので、レッスンがより楽しくなるような様々な工夫をしています。
Q: 英語でのビジネスのコミュニケーションで日本人が注意すべきことはありますか?
例えば日本人の中には遠まわしな言い方する方がよくいらっしゃいます。口は”No”と言っていても、実際は”Yes”の場合があることも、経験上知りました。また、こちらがYesかNoかを求めている質問をしているのに対して、ことの発端から顛末まで非常に長い説明をした後に結論を言う方、もしくは、その長い説明の後でもYes、Noをはっきり言わない人もいます。
そのような場合、私は直接話をするのをやめ、メールを使用するなどコミュニケーションの方法を変えてみたりします。また、まずは話をじっくりと聞いた上で、相手の本意が引き出せるような質問に変えることもあります。
Q: そのようなコミュニケーションのとり方は時間の浪費だと感じたことはありませんか?
最初はそう思ったこともあります。でも、このようなコミュニケーションのとり方は、日本人の文化にも密接に関係していることがわかりました。そして、これを理解するすることが、円滑なコミュニケーションを実現するためには、何より大切なことなのです。イギリス人、オーストラリア人、インド人とのコミュニケーションにおいても、それぞれ全く別の特徴があるのだと思います。
Q: つまり国によってコミュニケーションの仕方を変える必要があるということでしょうか?
変えるというよりも、相手の文化を理解してそれを尊重する。その上で、それに適合して行くという感覚だと思います。また、アメリカ的、インド的、日本的なコミュニケーションを模倣して行くのではなく、双方が国際標準のコミュニケーションを目指していくことが一番大切だと思います。
Q: 最後に先生の趣味について教えてください。
水泳、ボディーボーディングなど。サッカーも大好きです。また、出来るだけたくさんの人に出会えるように心がけています。様々な団体が主催するイベントなどに、ボランティアスタッフとして参加しています。
Q: 今日は楽しいお話しを有難うございました。
[了]