映画『Austin Powers in Goldmember』でCockney Rhyming Slang

ETCマンツーマン英会話 コックニーを代表する俳優さんとして必ず名前があがるのが、イギリスを代表する男優マイケル・ケイン(Michael Caine)さん。

 コメディ映画『Austin Powers in Goldmember』では、オースティンの父親役として出演しています。

 「父さん、アメリカ人の女性の前で下品な話をされるなら、格調高いイギリス英語で」と言う、オースティンの提案ではじまる会話は、イギリスのスラングとコックニー・ライミング等々。確かにイギリス英語には間違いありませんが、内容は。。。後ろの女性たちは意味が分からずきょとんとしています。画面の下には英語の字幕が表示されています。

 興味深いのは日本語の吹きかけ。どうやら男女の秘め事を語った源氏物語などの表現を使って、格調高いイギリス人のお下品な会話を訳しているようです。

Austin Powers 
listen, dad, if you are gonna talk about naughty things in front of these american girls, then at least speak englishenglish.
アメリカ人の前だよ。下品な内容ならせめてイギリス英語で

Nigel Powers
All right, my son.
そうだな、息子よ

I could’ve had it away with this Crackin’ Judy, My Old Chine.
[I was about to make love to this pretty girl.]
もうすこしできたのに

Austin Powers 
Are you telling Pork Pies And A Bag Of Tripe
[Is this true?]
ホントかい?

because if you are feeling quiggly, why not just have a J.Arthur?
[If you were aroused, why you pleasure yourself?]
1人で我慢しなよ

Nigel Powers
What, Billy No-Mates?
[What, alone?]
1人で?

Austin Powers 
Too right, youth.
[Indeed.]
そうさ

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Nigel Powers
Don’t you remember the Crimbo din-din we had with the grotty scots bint?
[Remember Christmas with the Scottish girl?]
スコットランド女がいたろ?

Austin Powers 
Oh, the one that was all Sixes and Sevens.
[The insane one?]
あのイカれ女?

Nigel Powers
She was the Trouble And Strife of the morris dancer that lived up the Apples And Pears!
[She was the wife of the dance who lived upstairs.]
お2階のダンサーの奥さん

Austin Powers 
Yes, she was the Barrister that became a Bobby in a Lorry
[A lawyer who became a policeman in a truck…]
弁護士からトラックに乗る警官になり、、、

(*)会話の中に登場するイギリス英語のスラング

Crackin Judy =a hott girl ([英スラング] セクシーな女性)
My Old China = my old china plate = my mate ([コックニー・ライミング・スラング]わが友よ)  
Pork Pies and A Bag Of Trout = lies ([コックニー・ライミング・スラング]嘘)
J. Arthur = J. Arthur Rank = wank ([コックニー・ライミング・スラング]自慰)
Billy No-Mates = A person with no friends, or at least someone who appears that way. ([英スラング]1人で)
Crimbo din-din = Christmas  dinner ([英スラング]クリスマスディナー) 
Sixes and Sevens = chaotic & confused = ([英スラング]混乱 めちゃくちゃ)
Trouble And Strife = wife ([コックニー・ライミング・スラング]奥さん)
Apples And Pears = stairs (([コックニー・ライミング・スラング]階段)
Barrister = lawyer (弁護士)
Bobby = policeman (警官) 
Lorry = truck (トラック)

 My Old Chinaはコックニー・ライミング・スラングで、my mate (私の友達)のこと。元々はMy Old China Platemate と韻を踏んでいるのですが、そのPlateが省略されて使われているそうです。このようなパターンはコックニー・ライミング・スラングではよくあるようです。(参照:映画 『Lock Stock And Two Smoking Barrels』でCockney Rhyming Slang)

 会話の最後の方は、話の内容そっちのけ。”she was the Barrister that became a Bobby in a Lorry–“(彼女はその後トラックに乗る警官になった弁護士)などは、 ただただ、アメリカとは異なるイギリス特有の名詞を次々と並べて楽しんでいるだけのようにも聞こえます。(米語では”she was the lawyer that became a policeman in a truck–“)

 イギリス英語とアメリカ英語の違い。体表的なものとして、次のような単語もあります。イギリス英語は、シンガポール、マレーシア、インドなどのアジア諸国やヨーロッパ各国でも使われていますので、意外にによく耳にします。いろいろな英語に触れる機会をぜひ意識して作ってみてはいかがでしょうか。

アメリカ英語 ⇔ イギリス英語

cellphone ⇔ mobile (携帯電話)
ATM ⇔ cash point / cash machine (現金自動預け払い機)
gas ⇔ petrol (ガソリン)
trunk ⇔ boot (トランク)
hood ⇔ bonnet (ボンネット).
wrench ⇔ spanner (スパナ)
elevator ⇔ lift (エレベーター)
rookies ⇔ newcomer  (プロスポーツの新人選手)
apartment ⇔ flat  (アパート)
movie ⇔ film (映画)

 
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