映画『The Life Of David Gale』(ライフ・オブ・デビッド・ゲイル)でアメリカ・テキサス英語マンツーマンレッスン

ETCマンツーマン英会話 映画の舞台はテキサス。テキサス州での死刑の執行回数は全米1位です。アメリカで死刑が復活したのは1976年のこと。執行回数が2位のバージニア州では76年から2013年1月までの間、死刑執行数は110件。それに対してテキサスでは493名を処刑しています。テキサスで死刑が再開されて以来、その件数は国内で常にトップを占めてきました。

テキサス東部の町ハンツヴィル(Huntsville)には、死刑囚の棟を含めこの地域には7つの刑務所と処刑室があります。ですから、ハンツビィルは通称「世界一の処刑地」と呼ばれています。

しかし、死刑囚の数はトップではありません。カリフォルニア州では死刑囚の数は2011年10月現在、700を超えていますが76年以来処刑されたのは13名。つまりテキサスは着実に刑を実行に移しているわけです。他の州では死刑という制度の存在には賛成しても、実行に移すことにはテキサスほどでは積極的ではありません。法律ならば最善を尽くして従うというのがテキサス州の考え方のようです。

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テキサス州

映画を監督したアラン・パーカー氏の死刑に対する個人的な意見は、映画の中で行われた次の演説に最も現れているそうです。

When you kill someone, you rob their family
(死刑は家族から愛するものを奪い)
Not just of a loved one, but of their humanity.
(彼らの人間性も奪うのです。)
You harden their hearts with hate
(家族の心は憎悪に固まり)
you take away their capacity for civilized dispassion
(社会人として冷静さを失い)
you condemn them to blood-lust.
(血の復讐に燃えるでしょう。)
It’s a cruel and horrible thing.
(残酷で非人間的な行いです。)
But indulging that hate will never help.
(そういう憎悪を育て何が生まれるのか)
The damage is done.
(奪った命は戻りません。)
And once we’ve had our pound of flesh, we’re still hungry.
(そして、人は更なる血を求めるのです。)
We leave the death house muttering that lethal injection was just too good for them.
(“注射による死刑は余るぎるのではないか”と)

次のシーンは、テレビの討論番組で死刑制度反対団体を代表してデビッド・ゲール教授がテキサス州のハーディン知事と相対する場面です。知事が聖書の一説を唱えると、ゲール教授はガンジーの言葉を引用します。

Governor Hardin:
Well, maybe you should read your Bible.
(君は聖書を読むべきだ。)
Deuteronomy : 19:21.”An eye for an eye, tooth for a tooth.
(申命記19章21節にこうある。”目には目を、歯には歯を”と。)

David Gale:
What did Gandhi say about that?
(それに関してガンジーはこう言っています。)
“The old law of an eye for an eye leaves us all blind.”
(それを実行したら人類は皆盲目になる。)

南部アメリカ英語のSouthern drawlの特徴、”eye” が “ah”と発音されているのがわかります。

 
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