映画『W』(ブッシュ)でアメリカ・テキサス英語マンツーマンレッスン
タイトルの『W』は、第43代アメリカ合衆国大統領George Walker Bush(ジョージ・ウォーカー・ブッシュ)のニックネーム。このニックネームで、父のGeorge Herbert Walker Bush(ジョージ・ハーバート・ウォーカー・ブッシュ)と区別していたそうです。テキサス風の発音でDubya(ダビヤ)と読みます。
Dubyaはアメリカ北部のコネチカット州ニューヘイブン生まれ。2歳のときに家族と共にテキサス州オデッサに引越しをしますが、またその2年後には中部に移ります。父には無いテキサス訛りで息子が人々の前に登場したため、その訛りは彼を印象付けるものとなりました。
テキサス英語の特徴の一つは、単語中の母音/子音を省略してしまうこと。例えば、“America”を彼は “Amur-cah”、また時には “Mur-cah”とだけ、発音したとのこと。
また、南部地域はの多くは文末の”r”音を発音しないnon-rhoticなのですが、彼が生まれ育ったテキサスの地域は、その逆。”r”音をしっかりと発音するそうで、彼の話し方もそれに倣っていました。”lives”、”child”、”mind”の”i”音は”ah”音に変化し”lahves”、”chahd”、”mahd”のように聞こえたとのこと。”talking”、”getting”などは、最後の”g”音が抜け落ち、’talkin’ 、 gettin’となっていました。
スピーチ原稿を読みあげる場合には聞かれませんでしたが、プレスコンファレンスやインタビューなどでは、”let me”、”got to”、”going to”の短縮形、”lemme”、”gotta”、”gonna”を多用しました。大統領選でのディベートで対立候補 Al Gore(アル・ゴア)が“I’m” や“It’s”などの短縮形を全く使用しなかったのに対して、Dubyaは連発。そういった言葉遣いも影響し、Al Goreは教育レベルは高いが堅苦しく、Dubyaは知的レベルは高くないがより庶民的との印象を与えました。
「もしテキサスが大好きだとしたら、カーボーイブーツを履いて、ピックアップトラックを運転して、テキサス風ツーステップダンスを覚えようとするでしょう。同じように、テキサス英語も一種の従装具なのです。」(テキサス大学Guy Bailey教授)。
言葉をあなたを表現する従装具と同じ。さて、あなたはどんな英語を見につけますか?
▽『W』 trailer
(*)参照サイト
Do you speak America