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日本語訛りの英語が
一瞬で変わるコツ
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「日本語の伸ばす『ー』やめたら英語通じた」

こんなユニークな発音方法を紹介しているのは小池リオ(本名:小池良介)さんです。

リオさんは1967年愛知県生まれ。

25歳で渡米し、ダンサー、マジシャン等を経て、現在はプロのスタンドアップコメディアンとしてニューヨークを中心に25年にわたり活躍しています。

英語でアメリカ人を笑わせることを生業しているリオさんですが、高校時代の英語の成績は10段階で2だったそうです。

英語の勉強に真剣に取り組むようになったのは、渡米後スタンドアップコメディアンを目指すようになってからでした。

世にあるあらゆる勉強法を試したそうです。

リオさんはその過程で自分にあった英語習得法を見出すようになりました。

発音に関しても、自らの失敗を通して発見したユニークで実践的なものがたくさんあります。

リオさんが働くコメディクラブのマネージャーは、「アーロン」さんという名前でした。

皆がそう言っているように聞こえたので、リオさんも同じように「アーロン」と呼んだのですが、なぜかリオさんだけが通じませんでした。

なぜだろうと思い「アーロン」さんのスペルを見せてもらったところ「Aaron」でした。

「なんだ『アーロン』じゃないじゃないか!『A』が二つだから『アアロン』だ!」と気づいたリオさん。

それ以来、ア(A)を2回言うようにして「アアロン」と言うようにしました。

するとその瞬間から通じるようになったそうです。

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英語を日本語で表記する場合は「ー」(長音記号)が使われますが、そのまま発音しても英語の音にならないことが多くあります。

「実は日本語の表記の伸ばす『ー』は英語には存在しないのではないか?」

そう思ったリオさんは、日本語の「ー」をやめ、代わりに「ー」の前の母音を引き継いで、もう一度発音し直すというテクニックを見出したそうです。

例えば次のように。

 ホークス (hawks) → ホオクス
 ウォーク (work) → ウォオク
 トーク (talk) → トオク
 イージー (easy) → イイジイ
 リーブ (leave) → リイブ
 フォーク (folk) → フォオク
 バルーン (ballon) → バルウン
 コーヒー (coffee) → コオヒイ

この方法はリオさんのジョークにも命を吹き込みました。

トークのネタ振りの部分で、映画の『ジョーズ』(Jaws)と言わなければなりませんでしたが、これがどうしてもリオさんは発音できませんでした。

アメリカ人には「Joe’s」(ジョーさんの…)と、人名に聞こえてしまうのだそうです。

そこで、「ジョーズ」の「ー」の代わりに「オ」をつけて、「ジョォオズ」と言い換えました。

するとあれほど苦労した単語が発音できるようになりました。

この方法は、発音に苦しむ人の英語をガラッと変えるきっかけになるかもしれないと、リオさんは強調します。

ただ、これだけでネイティブスピーカーのように発音できるわけではありません。

これは日本語訛りの英語だと通じないので、そこから少しでも脱却してネイティブスピーカーの発音に近づいていく途上にある方法だと、リオさんは念を押します。

さらに発音を良くするためにリオさんが薦めるのは、スマホなどの音声認識機能等をつかった練習です。

iPhoneのSiriやAndroid携帯のメモでも、入力言語を英語に切り替えて、音声を吹き込む方法です。

例えば、先ほどの「Jaws」(ジョォオズ)を音声入力して、正しいスペルで表記されれば合格です。

もしくは「Joe’s」や「Georgia」になってしまうかもしれません。

できるまで何度でも練習します。

スマホの音声機能であれば、リアルなネイティブスピーカーに手間をとらせず、一人でこそっと何回でも練習できるという利点もあります。

他方、リオさんのステージがアメリカ人の笑いを誘うのは、ネタが面白いのはもちろんですが、それを語るリオさんのブロークンイングリッシュにもあるとも言われています。

格好をつけて「上手くしゃべろう」とはしない、リオさんという人物そのものを、ニューヨークの観客はそのまま受け入れ、楽しんでいるようにも思えます。

ニューヨークには世界中から人々が集まってくるので、ニューヨーカーは日々ヘタな英語に免疫力をつけています。

彼らが芸に関して世界一厳しい観客であることは確かですが、英語力に関しては世界一甘い観客でもあるとのこと。

決して「ネイティブ並み」とは言えない英語で、数十年にわたってプロとしてやれているのが何よりの証拠だと、リオさんは自身の活動を振り返っています。

「カタカナ英語発音方法」は、ETC英会話のナオミ先生(三鷹)もいくつかユニークな発音のコツを紹介しています。

こちらも合わせてご確認の上で、スマホの音声機能に吹き込んで発音チェックをしてみてはいかがでしょうか。

※英語の発音は動物の鳴き声をまねて ナオミ先生(荻窪)https://etc-eikaiwa.com/teachers/post_90.html

※“lemon”は”冷麺”と発音?~アメリカ英語発音法

※“television”は”テレビ人”と発音?~アメリカ英語発音法

(*)参照リンク

観客を大爆笑の渦に巻き込むリオさんのステージ動画です。
※Rio Koike Japanese stand up comedian ニューヨーク日本人スタンダップコメディアン小池良介
https://youtu.be/nUWXxLBjYtA

リオさんのYouTubeチャンネル。今回の記事はこちらの動画を中心に参考にしました。
※日本語緊張英語学習勉強Rio Koike Japanese comedian ニューヨーク日本人スタンダップコメディアン小池良介英会話ポケトーク
https://youtu.be/dnyfiD09_yQ

リオさんの初めての著書です。

25年間のニューヨーク生活でわかったことは、本当に日本人に必要なのは「愛嬌のある英語」だということ。

通常のありきたりな挨拶に数行加えるだけで、相手に好感を持ってもらい、短時間でぐっと距離を縮めることができる例文が満載です。

※『英語は最初の10秒! 一瞬で心をつかみ、10分会話が続く「つかみイングリッシュ」』(小池リオ著)

リオさんのニューヨークでの活動がよくわかるインタビュー記事です。

※ピース綾部さんの選択は100%正しい~NYコメディで成功した日本人が語る⅕

 
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