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“片思い”は英語で?
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“What are you doing, Charlie Brown?”
 (何しているの、チャーリー・ブラウン?)

“I‘m waiting for valentines.”
 (バレンタインカードを待っているのさ)

これは、スヌーピーでおなじみの人気コミック『Peanuts(ピーナッツ)』のテレビ・アニメ版「Be My Valentine, Charlie Brown」の冒頭のシーンです。

主人公のチャーリー・ブラウンが待っている”valentines”とは、バレンタインカードのことです。

そもそも、2月14日のバレンタインデーにはどんな由来があるのでしょう?

紀元前3世紀、ローマ皇帝クローディアスは「兵士は結婚すると家族を気にして士気が落ちる」として、結婚禁止令を発令しました。

そんな禁止令の下でも結婚を望む若い恋人たちを、バレンタイン司教はこっそりと自分のところに呼び、婚姻の式を行ってあげていました。

皇帝の命令に背く行為が見つかり、投獄されてしまったバレンタイン司教は、キリスト教からローマ教への改宗を迫られます。

しかし、拒絶したために、紀元前270年2月14日に棍棒と石で打たれた後、首を切られました。

獄舎で処刑を待つ間、バレンタイン司教は看守の盲目の娘アステリウスと恋に落ち、その深い愛の力で娘の目を治したと言います。

バレンタインが彼女に宛てた最後の手紙の結びには「あなたのバレンタイン」(From Your Valentaine)と記されていました。

後にこれが「あなたの恋人より」と同意となり、バレンタインデーのお決まりのフレーズになりました。

アメリカで最初にバレンタインカードが印刷されたのは1870年代のこと。

それ以来バレンタインカードは大流行し、今日アメリカでは、クリスマスにの次にたくさんのカードがバレンタインデーに贈られるそうです。

好きな人への想いをよせる、そんなバレンタインカードが、クラスメイトの女子や、片思いの「赤毛の女の子」(red hair girl)から届くのを、チャーリー・ブラウンは自宅前のメールボックスの前でずっと待ち続けていました。

でも、残念ながら一通も届きませんでした。チャーリー・ブラウンは失恋を経験したのです。

ところが驚いたことに、番組を見ていた子どもたちが、テレビ局にチャーリー・ブラウン宛てのバレンタインカードを送付。

その数は数百を超えたそうです。

チャーリー・ブラウンと同じように、バレンタインデーに片思いの辛さを味わった多くの子どもたちが、彼を愛おしく思い、また励ましたいと思ったのかもしれません。

『Peanuts(ピーナッツ)』では、登場人物の片思いが何度も描かれています。

チャーリー・ブラウンにとってはお昼休みのランチタイムがとても辛い時間でした。

大好きな「赤毛の女の子」と、一緒にベンチに座ってランチを食べたいのに、恥ずかしがりやのチャーリー・ブラウンは、声を掛けたくても掛けらません。それどころか「彼女が僕に気づいてくれないのだから、僕は存在していないと同じだ」などと悶々し始めてしまいます。

気がつくと、手に持っていたピーナッツバターサンドイッチは、ネクタイの結び目のようにねじねじに。

はっと気づいたチャーリー・ブラウンは、仕方なくその潰れたサンドイッチを一口食べて、こうつぶやきます。

“Nothing takes the taste out of peanut butter quite like unrequited love.” — Charlie Brown

「どんなものもピーナッツバターの味を取り除くことはできない。ちょうど片思いの味のように」-チャーリー・ブラウン

「片思い」は英語で、”unrequited love”。「報われぬ愛」とも訳します。

また、”Be My Valentine”は、「私の特別の人(恋人)になって」という意味です。

では、特別な人と素敵なバレンタインデーを。

※参考リンク
「Be My Valentine, Charlie Brown」

“Nothing takes the taste out of peanut butter quite like unrequited love.”
とつぶやくシーンはこちらでご覧いただけます。
https://youtu.be/pA5MWidXo0E

 
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