写真家星野道夫さんの英語

51ZZ42J10QL 昨日8月8日は写真家・星野道夫さんの命日でした。

 星野さんは1952年、千葉県市川市生まれ。アラスカ・シシュマレフ村の写真に憧れ、1971年にアラスカに渡り、同村の家族と過ごします。1976年、慶應義塾大学卒業後、動物写真家・田中光常氏の助手を経て、アラスカ大学野生動物管理学部に留学。以後、動物写真の枠に収まらない広範な視点でアラスカの自然と様々な人々を撮影し続けました。

 星野さんの作品は国内外で高い評価を受けていましたが、1996年、取材先のカムチャッカ半島クリル湖畔で就寝中のテントをヒグマに襲われ急逝されました。

 星野さんの写真は、彼がいかに優しいまなざしで、自然や動物達を見つめていたのがが伝わってきます。また、彼の書く文章は透明感に溢れ、普段多くの人が感じていても、上手く言い表すことが出来ない事柄を、人の目には見えない空気感も含めて、とても素敵な文章で表現しています。

 星野さんがタンザニアを訪れたときの写真を集めた『アフリカ旅日記 ゴンベの森へ』の見開きにはこんな言葉が記されていました。

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 どれだけ違う世界で生まれ育とうと、
 私達はある共通する一点で同じ土俵に立っている。
 それは、たった一度の人生をより良く生きたいという願いなのだ。
 そう思ったとき、異国の人々の風景と自分が初めて重なり合う。

  『アフリカ旅日記 ゴンベの森へ』(星野道夫著)

 海外の人々と話しをしていて、なにより感動するのは、お互いの違いに気づくことではなくて、歴史や文化的背景が全く異なるのにも係わらず、人生を送る上での喜び、悲しみ、怒り、楽しみの中に、お互いの共通点を見出したときではないでしょうか。

 そして、「相手のことをもっとよく知りたい」という思う気持ちが、外国語を学ぶエネルギーになっていくのかもしれません。

 書籍『旅をする木』の中に、星野さんはある英文フレーズを紹介しています。

 ある日、アラスカの友人から電話が入ります。星野さんに連絡を取りたくて、友人はずっと電話帳で名前を探していたとのことですが、なかなか見つかりませんでした。なぜならば「ミチオ」という名は覚えていても、「ホシノ」という名字を忘れてしまっていたからだそうです。

 ぼくは電話口で吹き出してしまった。名前を見つけるのに一体どれだけの時間がかかったのだろう。(略)

 英語で、“it made my day”という言い方がある。つまり、そのわずかなことで気持ちが膨らみ、一日が満たされてしまう。人間の心とはそういうものかもしれない。遠い昔に会った誰かが、自分を捜しがっていてくれている。それは何と幸せなことだろう。

  『旅をする木』(星野道夫著)~「エスキモー・オリンピック」より

 “it(you) made my day”:
  「その(あなたの)おかげで、今日一日が良い日になった!」

 相手がしてくれたことに対して、感謝の気持ちを伝える表現としても使えそうです。

 どうか今日も良い日でありますように。

(*)参考リンク
星野道夫公式サイト

(*)参照リンク
“Go ahead, make my day,”(wikipedia)

 “Go ahead, make my day” という表現は、『ダーティハリー4』(原題:Sudden Impact、1983年)の中で、クリント・イーストウッドが演じた主人公ハリー・キャラハン・サンフランシスコ市警が、キャッチフレーズ的台詞として使い、有名になりました。

 武装して人質を拘束する強盗に対して、キャラハン刑事が “Go ahead, make my day”と言って犯人を制しようと試みます。

“Go ahead, make my day”
(撃てるものなら、撃ってみろ。正当防衛でお前のような悪党を射殺できるチャンスをくれれば、俺にとっていい一日になりそうだ)

という意味なのでしょう。

 その後、この表現を、1985年にロナルド・レーガン米大統領が、増税への反対演説の中で次のように使い、増税論者を牽制しました。この演説により、キャラハン市警のこの台詞がさらに注目されるきっかけとなったとも言われているようです。

“I have my veto pen drawn and ready for any tax increase that Congress might even think of sending up. And I have only one thing to say to the tax increasers. Go ahead–make my day.
(私は大統領拒否権を持っており、議会が提出しようとしてるどんな増税法案に対しても、この権限を履行する用意がある。増税論者達に1つだけ言っておこう。法案を提出してみたらいい。大統領拒否権を履行できて、私にとって良い日になるだろう)

 ご興味のある方は、まずはぜひ映画『ダーティハリー4』をご覧ください。

ダーティハリー4

 

 
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