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聞き上手になるためのコツ
~ラリー・キングが遺した言葉
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“You have got to be a good listener before you can be a good talker.”

「話し上手になるためには、その前に聞き上手になる必要がある。」

ETC英会話の先生からのアドバイスです。

こう言って紹介されたのが、元CNNのキャスターのLarry King(ラリー・キング)さんの著書『How to Talk to Anyone, Anytime, Anywhere: The Secrets of Good Communication』(邦題:『CNNラリー・キングの話し上手のコツ』)です。

※How to Talk to Anyone, Anytime, Anywhere: The Secrets of Good Communication

※『CNNラリー・キングの話し上手のコツ』

聞き上手になるためのコツとは、どのようなものなのでしょうか。

同書では、例えば初対面の人等と話をする時、雰囲気を和ませるために、こんなテクニックを紹介しています。

Simple – get them comfortable ground. Ask them about themselves.

(簡単です。話し相手が居心地の良い状態を作り出すこと。

その為には、その時に相手が思っていること、感じていることなどについて、尋ねればよいのです。)

『How to Talk to Anyone, Anytime, Anywhere: The Secrets of Good Communication』
(邦題:『CNNラリー・キングの話し上手のコツ』)より

「この質問で、相手は何らかしら話し始めることになります。

また、あなたのことは、魅力的な話し相手だと思ってくれます。

人は自分自身のことを話題にされることが、大好きなのです。」(同書より)

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インタビューが苦手とされる映画俳優のJohnny Depp(ジョニー・デップ)さんとのインタビューでも、Larryさんはこのテクニックを使ったのでしょうか。

インタビューが苦手だとsれるJohnny Deppが話しやすい雰囲気を作り出すためなのか、こんなやり取りから始まっています。

KING: You don’t do many things like this. Do you not like to be interviewed or —

(こういうことはあまりしないんですよね。インタビューされるのが嫌なのか、それとも…)

DEPP: No. I’m just not very good at it, you know. Never have been very good at it.

(はい、あまり得意ではありません。上手くいったためしがない)

KING: Why not?

(どうして?)

DEPP: I don’t know. There’s a — you know, there’s a strange thing, you know.

(わからないよ。奇妙なことがあるんだよ。

I’m OK when I’m a character.

自分がキャラクターを演じている時は大丈夫なんだ。

If I’m playing a character, I can do, you know, virtually anything in front of a camera.

キャラクターを演じていれば、カメラの前では何でもできるんだ。

But if I’m just me, I feel, you know, exposed and sort of, you know, it feels awkward.
でも、素の自分だと、晒されていようで、気まずい感じがするんだよね)

KING: We won’t expose you.
(私たちはあなたを晒したりしません)

DEPP: OK. Good.
(オーケー、いいよ)

※Johnny Depp on Larry King Live

5万回ものインタビューを行ったとされるLarryさんも、ラジオ番組デビュー初日は、あまりの緊張のために頭が真っ白になり、一言も言葉を発することができなかったそうです。

1957年5月1日のことです。Larry King(本名はLawrence Harvey Zeiger)という芸名が決まったのも、放送のわずか数分前のこと。

上司が「これはコミュニケーション・ビジネスだぞ!何は話せ!」と叱責されたLarryさんは意を決し、デビュー第一声を次のように始めました。

Ladies and gentlemen good morning!

(皆さん、おはようございます。

This is my first day on the radio.

これがは私のラジオ初日です。

My name is Larry King that’s the first time I’ve ever said that.

私の名前はラリー・キング、これを言うのも初めてです。

I have been sitting here scared to death.

死ぬほ怯えながらここに座っています。

And you’ve been hearing music going up and down probably wondering if there was an earthquake in the station.

皆さんは音楽の音量が上下するのを聞いて、局内で地震でもあったのかと思ったことでしょう。

But I want to tell you I was scared to death.

でも、私が死ぬほど怯えて座っていただけです。

That’s all my life I wanted to be in radio. Now I had my chance and I was scared.

ずっとラジオで働きたくて、今チャンスをつかみ、怖かったのです。

So bear with me.

ですから大目に見てください。

I really want this.

私かはチャンスを掴みたい。

I want it to work. So I’m gonna do my best

成功したいので、ベストを尽くします。

※Larry King Commencement Speech at USD より

これ以後、Larryさんは二度と緊張することはなかったとのことです。

デビュー初日で学び、その後もずっとつづけたこと、それは「Be honest」自分自身に正直であることでした。

正直であることで視聴者の心を掴むことができる、ということを学んだそうです。

Larryさんは、1月23日ロサンゼルス市内の病院で死去されました。87歳でした。

死因は敗血症。

1月頭には新型コロナウイルス感染で入院したと伝えられていました。

※Larry King ‘died of sepsis’

たくさんの貴重な教えを遺してくださったLarryさんに感謝をし、ご冥福をお祈りしたいと思います。

 
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