アメリカ人はなぜ野球に熱狂するのか?
野球に熱狂するアメリカ人の姿ををよく目にします。
その姿からは、彼らにとって野球は単なるスポーツではなく、それ以上の何かを感じます。
「アメリカ人にとって野球は特別なもの」と言う人もいます。なぜなのでしょうか。
少年野球のコーチも勤めるカナダ出身のミッチェル先生(狛江)に質問をしてみました。
「日本やヨーロッパの文化が長い歴史を持ち、不変であるのに対して、アメリカの文化は歴史が短く、しかも頻繁にその姿を変えています。
どの文化も長く続くことはなく、また強い力を持つこともありません。
アメリカでは多くの物事が常に変化し続けています。
そんなアメリカの中で、唯一野球に関しては彼らは変化を好まないのです。
ファッションや音楽などには、より多くの変化を求め続けてるのに対して、野球に対してはそうではないのです」(ミッチェル先生)
アメリカの野球の何が変わっていないと思いますか?
「まず、ユニフォームです。
ソックスの上にはくストライプのストッキング(Stirrup Socks)なども昔から変わらず使用されています。
1970年代、多くの球団がユニフォームやスタジアムを変更しようと試みましたが、野球ファンからは全く支持されませんでした。
仕方なくまた昔のスタイルのスタジアムに戻したのです。
バルチモア・オリオールズがよい例です。
未だに昔ながらのスタイルのスタジアムとユニフォームを使用しています。
スタジアムもユニフォームも新しく作られたものですが、過去のデザインを復刻させたもので、芝生も人工芝をやめて天然の芝が植えられました。
もちろん、ファンは新しいスター選手や新しい技術を求めているのかもしれませんが、ユニフォームに関してはそうではありませんでした。
新しいユニフォームはカラフル過ぎたました。
ヤンキースやレッドソックスのような伝統的なユニフォームが好まれました」(ミッチェル先生)
アメリカのスタジアムは屋根つきのドーム型なのでしょうか?
「いくつかのスタジアムはそうです。
でも、ほとんどが自然の芝を使用しています。
また、外壁にはレンガを使っています。
レンガは古い建造物の象徴ですね。
野球ファンはそのような部分が大好きなのです。
多くの球団がオープン当初のスタジアムを復刻し始めて、日本の球場のような巨大なスタジアムは建設されなくなりました。
現在の日本の球場は70年代のアメリカのものに似ています。
でも、楽天、広島の球状はより古い時代のスタジアムを維持しています。
野球にはそのほうが好ましいのではと思います」(ミッチェル先生)
野球の中に変わらぬアメリカの姿を感じて熱狂するファン達。
日本の野球ファンとは少し異なるようです。
あなたもレッスンで大好きなスポーツや趣味について先生と会話をしてみてはいかがでしょうか。
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