映画『Sweet Home Alabama (メラニーは行く)』で南部アメリカ英語マンツーマンレッスン
アメリカの南部と北部とでは英語がどのように違うのでしょうか。映画『Sweet Home Alabama (メラニーが行く)』で比較してみることができます。
ニューヨークでファッションデザイナーとして活躍するメラニーは、市長の息子アンドリューからプロポーズをされます。しかし、彼女には故郷アラバマに、まだ離婚交渉中の夫ジェイクがいたのでした。そうとは知らずに、アンドリューはメラニーを驚かせようとしてアラバマの彼女の実家を訪問。そこで、偶然夫のジェイクに出会います。この二人の会話がまさに南部と北部の英語で、その違いを楽しめます。
ニューヨークから来たアンドリューは、一つ一つの言葉がはっきりと発音されていますが、アラバマで生まれ育ったジェイクの方は、よく言えば非常にリラックスしたゆったりとした話し方、どこか気の抜けた甘ったるい話し方にも聞こえます。
南部アメリカ英語の特徴として、二重否定、三重否定があります。たとえば、
すっからかんだ。
ain’t は be動詞の否定のくだけた言い方です。上記の例文の場合、正しくはI don’t have any moneyというところを、anyの変わりにnoを使うことで、二重に否定しています。しかし、否定に否定が重なることで肯定になるわけではなく、否定が強調されます。つまり、お金が全くない、すっからかんだ、という意味になります。
映画の中でもこんな形で二重否定が使われています。
ここには何の問題もない。ただの夫婦喧嘩だ。
映画で、ステレオタイプの南部アメリカ人とNYのアメリカ人の対比がユーモアーたっぷりに描かれていいます。南部アメリカの文化や風土に触れるにも役に立ちそうな映画です。
▽アラバマ州
▽『Sweet Home Alabama』 trailer
(*)関連リンク
▽ain’t の意味は ダイアン先生
▽マンツーマン英会話ワンポイント・レッスン~南部訛りの英語の特徴を教えてください。 ロレット先生