News116 モバイル版

…━━━━━★
猫好きの方のための
英会話勉強方
★━━━━━…

 「猫は人の心がわかる」――

 そう信じて疑わない人にとって映画『ボブという名の猫 幸せのハイタッチ』(原題:A Street Cat Named Bob)は必見の映画。本年8月末に日本での公開が始まって以来大人気だそうです。

 この作品は、ミュージシャンを夢見ていたものの社会から脱落し、ホームレスとして暮らしていた若者ジェームズが、「ボブ」と名付けられた野良猫との出会いをきっかけに、自らの存在意義を見出し、人々とのつながりを再びとりもどすことで、新たな生き方を探し出していくという実話に基づいたイギリス映画です。

 2012年に発表された原作本『 Street Cat Named Bob』(邦題:「ボブという名のストリートキャット」ジェームズ・ボー エン著、服部京子訳)も、イギリスでは100万部のベストセラーとなり、世界28カ国以上で翻訳出版されています。

 ETC英会話の先生がお薦めする英語上達の勉強方は、自分が気に入った題材を見つけて、それをとことん掘り下げていくこと。猫好きの方は、この映画をご覧になるのはもちろんですが、原作本と翻訳本を読み比べて、気になる英語表現をチェックしてみてはいかがでしょうか。楽しみながら英語の勉強ができますよ。

先生の自宅でゆったりマンツーマン英会話プライベートレッスン
オンラインレッスンも!
サービス内容・授業料時間・場所・その他条件にあった先生のお問い合わせはお気軽にどうぞ

 他方、翻訳本では日本語の読者に原作者が意図するメッセージがより読者に伝わりやすくなるように、直訳にとらわれずに、様々な表現を使って日本語化していることにも気がつきます。直訳してしまうと、かえって本来の意味がわからなくなってしまう箇所に、翻訳者ならではの表現が施されていて、まさに翻訳の真骨頂、腕の見せ所なのかもしれません。

 さて、薬物中毒でホームレスでありながら、ストリート・ミュージシャンとして演奏をして収入を得ていたジェームズが、一日に稼げるのはせいぜい20ポンド(約3千円)でした。ところが偶然であった魅力的な猫「ボブ」と一緒にストリートに立つようになると、皆の注目を集めるようになり、1日60ポンドを超える日も。

 ボブとの出会いによってジェームズの生活自体が大きく変化してゆきます。彼の生活に張りが出てきたのです。それはこんな理由からでした。

“I don’t know why, but the responsibility of having him to look after galvanised* me a little bit.

I felt like I had an extra purpose in my life, something positive to do for someone – or something – other than myself.”

 (原作本:『 Street Cat Named Bob』より)

「なぜかはわからないが、猫の面倒を見なければならないと思うと気分が上向いた。

自分以外の誰か――あるいはなにか――に積極的にかかわることで、生活にはりが出る気がした」

(日本語訳:『ボブという名のストリートキャット』より)

-*galvanise: 奮い立たせる、活気づける、急に元気づけて~させる

その後トラブルに見舞われ、ストリート・ミュージシャンをあきらめたジェームズは、雑誌『ビッグイシュー』の販売員となります。

そして、そこでもボブのおかげで大きな成功を上げます。

その成功の要因には、次のような猫の習性が関係しているのでは、とジェームスは分析しています。

“Cats are notoriously picky* about who they like.

And if a cat doesn’t like its owner it will go and find another one.

Cats do that all the time.

They go and live with somebody else.”

(原作本:『 Street Cat Named Bob』より)

「猫というものは人の好き嫌いが激しい。

飼い主を気に入らなければ、さっさとよそに言って別の飼い主を見つける。

猫はつねにそれを繰り返す。

ぷいっといなくなって、誰かほかの人間と暮らしはじめる」

(日本語訳:『ボブという名のストリートキャット』より)

-*notoriously picky: ~をえり好みをすることで悪名高い

そんな習性があるにも係わらず、飼い猫に見限られていないジェームズは、「彼はまともなひとなのかもしれない」と世間のひとが思ってくれている。

ジェームズはボブによってもたらされた成功の理由をこう推察しています。

この物語のテーマはセカンドチャンス。人生において一度失敗をしてどん底に落ちたとしても、そこから復活できるチャンスは必ず巡ってくる。

多くの人はそのチャンスを見逃しているのかもしれない、とのメッセージです。

“It says we are all given second chances every day of our lives.

They are there for the taking, it’s just that we don’t usually take them.”

(原作本:『 Street Cat Named Bob』より)

「われわれすべての人間は、毎日のようにセカンドチャンスを与えられている。

なのに、目の前にぶらさがっているものをみすみすのがしている、と」

(日本語訳:『ボブという名のストリートキャット』より)

映画では、ジェームズの役を本人よりちょっとだけイケ面の俳優ルーク・トレッダウェイ(Luke Antony N. Treadaway)が演じていますが、猫のボブはアクションシーンを除き本人(本猫)が多く登場しているとのこと。

ぜひ、劇場でチェックしてみてはいかがでしょうか。

※関連リンク

▽映画公式サイト『ボブという名の猫 幸せのハイタッチ』

▽原書
『A Street Cat Named Bob: How one man and his cat found hope on the streets』(James Bowen著)

▽翻訳本
『ボブという名のストリート・キャット』ジェームズ・ボーエン著、 服部京子訳)

▽ジェームズがホームレスから立ち直るきっかけとなった仕事、雑誌『ビッグイシュー』は、こちらで購入できます。

 ☆本メルマガの送付先メールアドレスの変更をご希望の方、また配信停止をご希望の方は、メールにその旨とご使命を明記の上、unsubscribe-news@etc-eikaiwa.com宛てお送りください。

 
先生の自宅でゆったりマンツーマン英会話プライベートレッスン
オンラインレッスンも!
サービス内容・授業料時間・場所・その他条件にあった先生のお問い合わせはお気軽にどうぞ